倭人語のすすめ

倭人の言葉が残されていた。古事記の神々の多くは、秘文とされた文書を基にしていた。一音一義の倭人語を解き明かしたいと思う。

弓前文書 第3章第2節

2021-12-17 10:09:58 | 弓前文書(神文)
3200霊゜実増放゜活保堅集゛ピミマペルトコヂュ piu miu mau pai ru to ko jiu
①現実その裏に潜む意志の力は、現実が積み上がって行くうちに、意志は薄れ、力を失い、現実は永久の風化物となる 。
②第3章第2節 エントロピー(罪穢れの蓄積)の法則。(ひふみの原語)。注)原書ではそれぞれ第二の法則、有限集゛の法則、風化物の法則、有限の法則と様々に法則の名前が書かれているが同じ意味。
③一つの系において物質が増加するならば、その持つ自由エネルギーは減少して行く。最後は無秩序な物質の集まりとなる。つまり、現象というものは必ず消滅する。
霊゜実(現象の持つ潜在力) 霊゜(自然の意志)実(物の本質)
増放゜活(物質が増せば意志の力が減る。現象の継続とともに潜在力は減って行く。エネルギー恒存の法則。) 増(増加する)放゜(力は消費されて行く)活(現在形の終動詞)
保堅集゛(垢が潜在力の中から生まれて来る。エントロピーの法則。) 
保堅(永久) 保(蓄えられている意志と力)堅(変わらない)
集゛(物質の無秩序な群がり。わが身の過去一切。すべて人間を始め如何なる自然条件にあっても、エネルギーが出入りすると必ず垢が溜ってくる。自分の作り出したものが集゛であり、他人の作り出した集゛を汚れという。)


3201結霊゜震゜実ユピプミ you piu pu miu
①あるきっかけで自然力は意志として活動して現実の種となった。
②例によって力は発動しことものとして
結(縁が出来た)
霊゜(自然の意志と力)
震゜(発動する)
実(物質)


3202因積醸成ヨツムナ you tu mu na
①定められた因縁に従って発芽増殖分化して雛形となった。
②定めの通り積み上がりどんどん変わりつつ一つの型が出来た。
因(定められた通り)
積(積み上げる)
醸(目にはよく分からないが、物質がどんどん増大している状況)
成(物事が完成した)


3203因゛凝充垂ヤコトタ yau kou tou ta
①その結果、定められた通り形成され充実し、有り余れる力を持つものとなった。
②それからさらに形成され、充実して余れる力を持った大人となった。
③それは更に形もはっきりして霊力は溢れ出る。
因゛(その結果は定められた通りである)
凝充(形成する) 凝(固まる)充(極めて物事が充実)
垂(力が溢れ出る)


3204重萌増育エモマチ yai mou mau tiu
①現実の積み重ねが増すにつれて、生まれる力は流れ去る。
②物質はどんどん殖え増し、同じことを次々繰り返していく。
③それは次々と形を変えながらも、どんどんと力は流される。
重(原因、結果が次々と繰り返し繰り返し積み重なって行く状態)
萌増育(次々現象をつくって行く。そのため力は流れ去って行く。これが物、生物ならば、子孫をつくって行かねばならない。そのため余分の力が流れ去って行く。)
萌(目に見えて物質が増加して行く)
増(物質増加の最大の姿)
育(力の流れ)


3205因集゛実放゜ヨヂュミペ you jiu miu pai
①定められた通り現実は風化し力は失せた。
②天の定めによって潜在力は無秩序な物質に変わり、その力、すなわち生命は失せた。
③定めによって、無秩序な物質の塊となって生命は失せた。
③その結果定めの通り跡形もなく力は失せた。
④この場合の定めによるとは、3200霊゜実増放゜活保堅集゛つまり、エネルギー恒存とエントロピーの法則という自然法則を指す。
因(定められた通り)
集゛実(過ぎ去った物事・時間・影※罪の語源) 集゛(物質の無秩序な群がり)実(物質)
放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)
 

弓前文書 第3章第3節

2021-12-17 10:09:25 | 弓前文書(神文)
3300晴゜積美積活保堅覆パツウツルトコヲ pa tu u tu ru to ko wo 
①始まりあれば必ず移り行くあり、その軌跡は影を永久に残す
②第3章第3節 過去の記憶(覆)残存の法則。(原書では第三の法則。無限覆の法則。保堅覆時間の法則。永久に過去は残る法則。覆(かげ)の法則。次々時間はたって行く保堅覆時間の法則。永久に過去は残る法則。と様々に法則の名前が書かれているが同じ意味。)
③時間軸、世は必ず一方に進む。
④輪廻する世界は必ず有限である。一方的に進んで行き再び戻ることはない。
晴゜積(始まり) 晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)積(積み上げる)
美積活(どんどん変化して行く※移るの語源) 美積(生まれる) 美(生まれる)積(積み上げる)活(現在形。一般動作を表す)
保堅覆(過去)
保堅(永久)
保(蓄えられている意志と力。ポテンシャル・エネルギー。動かぬ力の量。戸)
堅(変わらない。不変。がんとして受け付けない実感。圧迫感)
覆(覆う。またその状況から影および過去も表す)


3301垂威真晴゜活タカマパル ta ka ma pa ru
①大自然の威大な有り余れる力が輪廻している。
②発動する偉大なる力。
◇古事記:高天原(たかあまのはら)。八百万の神々が集まって相談するという所になっている。前二世紀ごろの倭人の言葉が、七世紀に古事記で、高天原という三字に当てたことによって、大空というイメージを与えてしまった。倭人の言葉には天空という意味は少しもない。
垂威真晴゜(大自然の渦巻く潜在力)
垂(力が溢れ出る)
威(大自然の変わり行く力)
真晴゜活(輪廻する真の姿※まわるの語源) 真(真の姿)晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く) 活(現在形)


3302厳基保穂゜津イモトポツム yi mo to po tiumu
①因縁の原点、大本の心の意図する所は。
厳(原点)
基保(大本) 基(大本の姿)保(蓄えられている意志と力)
穂゜(性根、心)
津(意図する)


3303緒沼゜延成澄イヌノナス yiu nu nou na su
①初めの緒(いとぐち)は混沌から秩序立て完成へと進んで行く。
緒(始まり)
沼゜(混沌)
延(秩序立て)
成(物事が完成した)
澄(自然の意志と力を吸い込む。動詞。)


3304雷゜岐現日活チキミピル ti ki mi pi ru
①力の集積体が出来上がり、それが明らかに照らし出す現世その太陽の下(もと)。
雷゜(エネルギーの塊)
岐(際立つ)
現(見えているものの姿)
日活(太陽が動く※昼の語源) 日(光と熱)活(動く)


3305結霊゜震゜実虚ユピプミソ yu piu pu miu so
①あるきっかけで大本の意志が分化し、発動し、その現れは物質化の種となった。
結(縁が出来た)
霊゜(自然の意志と力)
震゜(自然の意志と力が発動する)
実(物質)
虚(大自然の意志と力を吸い込む高いレベルの動作を表現する動詞)


3306芽貴育因移メキチヨロ mai kiu tiu you ro
①芽は霊妙に定められた通り育ち行く。
芽(自然の力が物に変わる局面、またその動作※芽の語源)
貴(目に見えない変化、その動詞)
育(目に見えない力が流れて物事が増大して行く)
因移(これも定められた現象の掟である) 因(定められた通り)移(進行中の動作を表す)


3307積醸奇凝充爽ツムクコトサ tu mu ku kou tou sa
①集積、増殖、分化して妙なる現象となった。
積(物事が増大して行く状況)
醸(目にはよく分からないが、物質がどんどん増大している状況)
奇(不思議なる変化)
凝充(形成する) 凝(固まる)充(極めて物事が充実)
爽(晴゜の自然の意志と力を吸い込む最大の動作を意味する動詞)


3308因゛垂穂゜萌増躍ヤタポモマラ yau ta pou mou mau ra
①余分の力は現象の増大に変化し。
因゛(いよいよ)
垂(力が溢れ出る)
穂゜(ますます栄える)
萌(目に見えて物質が増加して行く状況)
増(物質増加の最大の姿)
躍(最大の動作を表す)


3309重与根芽和静エテネメニシ yai tai nai mai niu si
①現象が重ねられて行くうちに、根や木の芽のような秩序体に力は転換されて行く。
重(原因、結果が次々と繰り返し繰り返し積み重なって行く状態)
与(力と意志の変換)
根(秩序を生み出す媒体物)
芽(自然の力が物に変わる局面、またその動作)
和(組織体)
静(自然の意志と力を吸い込んでしまった完了の動詞)


3310異集゛放゜哈゛浮座ケヂュペグウリ kai jiu pai gu wu ri
①現象は異物、風化物に変わり消滅し、散り行く。
異(別のものに変化する)
集゛(物質の無秩序な群がり)
放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)
哈゛(どんどん食べる)
浮(軽いもの)
座(完了形。動作が終わった)


3311沼゜囲渡覆厳乃ヌイワヲイノィ nu wi wa wo yi noi
①混沌は行きわたり覆い尽くして、因縁の原点に返ってしまった。
沼゜(混沌)
囲(囲まれる)
渡(行き渡る)
覆(覆う)
厳(原点)
乃(~という結果である)


3312保堅覆トコヲ to ko wo
①その軌跡の影だけは永久にのこる。
保堅(永久) 保(蓄えられている意志と力)堅(変わらない)
覆(覆う。またその状況から影および過去も表す)
 

弓前文書 第3章第4節

2021-12-17 10:08:48 | 弓前文書(神文)
3400充凝因゛醸美積因現哈゛放゜晴゜活トコヤムウツヨミグペパル tou kou yau mu u tu you mi gu pai pa ru
①さまざまな因果によって生まれ、形成されて来た過去(次(3401~3408)に示す通り)に戻って行くなれば、その間の罪穢れは消え失せ、大自然の心に帰一する 。これを帰納充凝因゛(きのうとこや)の法則という。
②第3章第4節)魂が死を境に元来た所へ帰る法則。
③どのようにしてわれわれが生まれて来たのか、どのようにして死んで行くのか、また死んでからどのようになるのか、この過去の世界で過去に遡って行けば、大本であった未来の世界に帰って行くことが出来る。常世の法則から一段次元を下げて、潜在力の輪廻の波に乗って戻って行くという、一つの法則を定義したのがこの節題である。
充凝因゛醸美積因
 ひふみの霊゜震゜実因積醸成因゛凝充を逆にすると充凝因゛成醸積因実震゜霊゜。
 充凝因゛(成)醸(美)積因。成と美の文字を除けば数詞の逆順となる。生長してきた反対、つまり、過去へ戻って行くという事を意味する。
 成ナは自分自身のことを指すので除き、美ウは、美積因(現世、刻々と変わってゆく現実※現世(うつしよ)の語源)の意味で美を入れたと解釈しておく。
因現哈゛放゜晴゜躍醸
 たどって来た世(3103会穂゜成現アポナミ、3105親陜成現イツァナミ、現世のこと)において、一つの現象として自然の力を次々いろいろな罪、汚れを受けて来た。これが生まれた時点まで戻って来ると、すべてなくなってしまう。これを言い換えると、生まれ出る前まで来れば、もう現実とは縁が切れるということ。
因現哈゛(現世で罪、汚れを受けてきた) 因(世)現(ありのままの姿)哈゛(どんどん加える)
放゜晴゜活(なくなってしまう) 放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)活(現在形。一般動作を表す)


3401垂威真晴゜活因゛重爽霊゜タカマパルヤエサピ ta ka ma pa ru yau yai sa piu
①威大な大自然の余剰力が輪廻する、そのの意志の中にはさまざまな因縁を持つ数多因子が蠢(うごめ)き回っている。
垂威真晴゜活(威大な力が輪廻する) 3301のところを参照。
因゛重爽霊゜(様々な蠢く自然因子。各々がいろいろな因縁を持つ、意志という因子の集団)
因゛重(様々な因縁が積み重なる) 因゛(いよいよ。多くの原因)重(原因、結果が次々と繰り返し繰り返し積み重なって行く状態)
爽霊゜(自然因子。垂威真晴゜活に存在する霊゜のこと。) 爽(晴゜の自然の意志と力を吸い込む)霊゜(自然の意志と力の一単位)


3402会晴゜成因現基保積因アパナヨミモトツヨ au pa na you mi mo to tu you
①意志の因子が輪廻の力と邂逅(かいこう)し、結実に至る段階を大本の世界という。
会晴゜成因現(機会を得て潜在力が現れ結実する段階)
会晴゜(意志自然力との出合い) 会(出会う)晴゜(大自然の持つ意志とその力)
成因現(現実化する段階) 成(物事が完成した)因(定められた通り)現(見えているものの姿)
基保積因(大本の世界) 基保(大本) 基(大本の姿)保(蓄えられている意志と力)積(物事が増大して行く)因(世)


3403垂増育震゜活美積成実タマチプルウツナミ ta mau tiu pu ru u tu na miu
①与えられた力を発動して次々自然力を集中させて行くのは、結実してこの世に出た雛形である。
②潜在力がどんどん供給され、現実のエネルギーがどんどん流れ込んで殖えていくという潜在力の状況。
垂増育(エネルギーの袋から現実のエネルギーが流れ出す※魂の語源)
垂増(垂真(エネルギーを貯め込んで行く袋)に現実のエネルギーが出入りするようになると、真maの代わりに増mauという字を使う。) 垂(自由エネルギーの発動)増(物質増加)育(力の流れ)
震゜活(ふるい起こす) 震゜(自然の意志と力が発動する)活(現在形。一般動作を表す)
美積(生まれる) 美(生まれる)積(物事が増大して行く)成(物事が完成した)現(見えているものの姿)


3404会穂゜成岐現美積移因アポナキミウツロヨ au po na ki mi u tu ro you
①この現実の意志が力を獲得している段階を、生長の世界という。
会穂゜成岐現(自然の分霊がこの現象を創り出した) 会穂゜成(現象という自然の中の一つの意志、分霊がつくられた) 会穂゜(独立した自然意志。分霊との出合い) 会(出会う)穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)成(物事が完成した)岐(現象)現(見えているものの姿)
美積移因(どんどんものは殖え移っていく。殖えいく世界。)美積(殖える)美(生まれる)積(物事が増大して行く)移(進行中の動作を表す)因(世)


3405垂増育放゜活美積充実タマチペルウツトミ ta mau tiu pai ru u tu tou miu
①取得した力を消耗して行くのが、完成した現実である。
②現実エネルギーの流入がどんどん減少していく。
垂増育(エネルギーの袋から現実のエネルギーが流れ出す)垂(自由エネルギーの発動)増(物質増加)育(力の流れ)
放゜活(消耗する) 放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)活(現在形。一般動作を表す)
美積(生まれる、それが次々積み重なって行く) 美(生まれる)積(積み上げる)
充(極めて物事が充実している状況)
実(物の本質)


3406親陜成岐現美積育因イザナキミウツチヨ iu tsau na ki mi u tu tiu you
①現実を維持し、また分派して行く段階を、力の移り行く世界という。
②本霊である爽霊゜から送られて来る潜在エネルギーでは、もはや現実のエネルギーを獲得する条件は整わなくなった。
親陜成(生命有限。現象は分解、消滅して行く。⇒この三音字が並ぶと、死ぬ意味が含まれて来る。雌雄の世界に人ったということは、生死の世界に入ったということ。)親陜(分解して行く状況) 親(自然の親しみ)陜(接近する)成(秩序が出来上がった)
岐(現象)
現(ありのままの姿)
美積育因(力が移り行く世界。死) 美積(生まれるそれが次々積み重なって行く※移るの語源)美(生まれる)積(積み上げる)育(力の流れ)因(世)


3407垂増育爽活日奇津霊゜タマチサルピクツムピ ta mau tiu sa ru pi ku tiumu piu
①持てる力はなくなった。ただ生きようという意志がある。
②現実のエネルギーは獲得することが出来なくなった。こうなると現象はおしまい。人間ならば肉体は腐ってしまう。肉体はなくなっても生きて行こうという意志がある。
垂増育爽活(現実のエネルギーがなくなってしまった)
垂増育(エネルギーの袋から現実のエネルギーが流れ出す、魂)
爽活(なくなった※去るの語源だと思う)爽(何もなくなった)活(現在形。一般動作を表す)
日奇津霊゜(生きて行こうという意志) 日奇(不思議な力)日(認識出来るエネルギー)奇(不思議なる変化)津(意図する)霊゜(意志)


3408親陜覆因゛現狩哈移因イザヲヤミカグロヨ iu tsau wo yau mi xa xu ro you
①過去の影なる段階を、見えない道を行く世界という。
②過去の世界に取り残され現実の影となった。隠れてしまった過去の世界。
③(生きようとする意志は肉体がなくなったから、)過去の世界に行くこととなる。この世から見えない世界だ。
親陜覆因゛現(過去の世界)
親陜覆(現世をそのまま延長して来た陰)
親陜(分解して行く状況。浮世) 親(自然の親しみ)陜(接近する)覆(覆う。またその状況から影および過去も表す)
因゛現(いままでの因果の果て) 因゛(原因結果が繰り返される)現(見えているものの姿)
狩哈移因(この世から見えない世界※幽世(かくりよ)の語源だと思う)
狩哈(刈り取って食ってしまった) 狩(食物となる生命体を獲得する手段)哈(食う)
狩哈カク。刈り取って食ってしまった。稲を刈る、獣を狩る。刈り取って食ってしまえば肉体はない。しかし獣にしても、稲の種にしても、みな日奇津霊゜ピクツムピ(生きようとする意志)は持っている。
移(進行中の動作を表す)
因(世)
 

弓前文書 第4章第1節

2021-12-17 10:08:13 | 弓前文書(神文)
4000天真津威醸移現育延座醸アマツムカムロミチノリム a ma tiumu ka mu ro mi tiu nou ri mu
①大宇は意図す、大自然変化の流れ行く道筋、秩序立てへの順応。
②第4章 自然の順応 延座醸の巻
③第4章 大宇宙が意図する神ながらの道への随順
天真津威醸移現育(大宇は意図す、大自然変化の流れ行く道筋)
延座醸(自らの秩序立ての力に組み込んで発展して行く自然の掟) 延座(秩序立てそのもの※法(ノリ)の語源)延(秩序立て)座(完了)醸(発展する)


4100晴゜積親陜成威醸移震゜延座醸パツイザナカムロプノリム pa tu iu tsau na ka mu ro pu nou ri mu
①この世の姿誘(いざな)うは、周囲の霊気を誘発し、秩序を立てて醸し出せ。
②第4章第1節 物質繁栄の仕組みとその為の言葉
③現象は分解、消滅して行く。その現象の始まりは、自然変化の法則に基づいて潜在力が発動すること。秩序立ての進展はどのような姿であるのか。
晴゜積(始まり) 晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)積(積み上げる)
親陜成(生命有限。現象は分解、消滅して行く。) 親(自然の親しみ)陜(接近する)成(秩序が出来上がった)
威醸移震゜(自然変化の法則に基づいて潜在力が発動する) 威醸移(自然変化は進んで行く)威(変わる)醸(進展する)移(進行中)震゜(自然の意志と力が発動する)
延座醸(自然の秩序に順応する。秩序立ての進展) 延座(秩序立てそのもの)延(秩序立て)座(完了)醸(発展する)


4101威醸会穂゜成カムアポナ ka mu au po na
①自然の心分霊(わけい)となれり。
②自然の不思議な営みは、分霊がエネルギーをどんどん吸収する成長期となった。
威醸(自然の不思議な営み) 威(大自然の変わり行く力)醸(進展)
会穂゜成(3103会穂゜成現アポナミの世界となった。分霊がエネルギーをどんどん吸収する成長期。)
会穂゜(独立した自然意志。分霊との出合い) 会(出会う)穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)成(物事が完成した)


4102霊゜舞震゜因因゛ピレプヨヤ piu rai pu you yau
①意志は籠りて倍々増える。
②命のもと(熱と力)は活性化して、次々因縁をつくる。
霊゜舞(現象の命のもと。熱と力)霊゜(意志の潜在エネネルギー)舞(集中動作)
震゜(自然の意志と力が発動する)
因因゛(次々因縁をつくり) 因(定められた通り)因゛(益々)


4103因゛垂因゛増垂ヤタヤマタ yau ta yau mau ta
①力は溢れ、さらに増え行く。
②次々とエネルギーを取り込んで行く。
因゛(いよいよ)垂(力が溢れ出る)
因゛(いよいよ)増(物質増加の最大の姿)垂(力が溢れ出る)


4104充因美積母トヨウツガ tou you u tu xau
①道に生きたり、ああ生みの母。
②次々生み育てる母体。
充因(満ち満ちたる世界、十分なる原因※豊の語源) 充(極めて物事が充実)因(世)
美積(生まれる、動き出す、それが次々積み重なって行く) 美(生まれる)積(積み上げる)
母(母体。生命を生む母体)


4105因゛萌因゛増重ヤモヤマエ yau mou yau mau yai
①さらに増え益し、弥(いや)重ね積む。
②さらに萌えいで、さらに増え重なる。
因゛萌(さらに萌えいで) 因゛(更に)萌(目に見えて物質が増加して行く)
因゛増重(さらに増え重なる) 因゛(益々)増(増加)重(原因、結果が次々と繰り返し繰り返し積み重なって行く)


4106親陜成震゜活イザナプル iu tsau na pu ru
①周囲の霊気誘われ震う。
②潜在力を誘い込む。
親陜成(現象は分解、消滅して行く。浮世)
震゜(自然の意志と力が発動する)
活(現在形。一般動作)


4107真晴゜舞霊゜舞マパレピレ ma pa rai piu rai
①自然の力集まり来たり。
②自然のエネルギー(熱と力)が流れ込む
真晴゜舞(宇宙の持つ潜在力が集中し出した) 真(真の姿)晴゜(大自然の持つ意志とその力)舞(集中動作)
霊゜舞(現象の命のもと。熱と力) 霊゜(自然の意志と力)舞(集中動作)


4108威醸移会晴゜カムロアパ ka mu ro au pa
①自然に種が姿を見せむ。
②自然の法則に基づき、自然のエネルギーは結実するだろう。
威醸移(自然変化は進んで行く。自然の法則) 威(変わる)醸(進展する)移(進行中の動作)
会晴゜(意志自然力との出合い。自然のエネルギーは結実する) 会(出合いの時期到来)晴゜(大自然の持つ意志とその力)
 

弓前文書 第4章第2節

2021-12-17 10:07:41 | 弓前文書(神文)
4200美積集゛哈゛狩威醸移晴゜延座醸ウツヂュグガカムロパノリム u tu jiu gu xa ka mu ro pa nou ri mu
①現実阻む罪穢れ、自然の流れ張り放つ、秩序を立てて醸し出せ。
②第4章第2節 エントロピー増大を減少する仕組みとその為の言霊
③この世に生じた、わが身の過去一切、他人の身についている過去一切、自然の掟を破ること。自然の掟に従って自然の力が流れ込む。自然の秩序に順応しなさい。
美積集゛哈゛狩(この世に生じたわが身の過去一切、他人の身についている過去一切。自然の掟を破る。)
美積(この世に生じた) 美(生まれる)積(物事が増大して行く)
集゛(わが身についた過去の物事、罪)
哈゛(いっぱいついている)⇒他人の身についている過去一切。
狩(食物となる生命体を獲得する手段)⇒自然の掟を破る。
威醸移晴゜(自然の掟に従って自然の力が流れ込む。)
威醸移(自然の掟に従って) 威(変わる)醸(進展する)移(進行中)
晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)
延座醸(自然の秩序に順応する) 延座(秩序立てそのもの)延(秩序立て)座(完了)醸(進展する)


4201垂威真晴゜活タカマパル ta ka ma pa ru
①威大な力が輪廻する。
3301・3401と同じ
垂威真晴゜(大自然の渦巻く潜在力)
垂(力が溢れ出る)
威(大自然の変わり行く力)
真晴゜活(輪廻する真の姿※まわるの語源) 真(真の姿)晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く) 活(現在形)


4202威醸移岐現結カムロキミユ ka mu ro ki mi yu
①現れにける大自然。
②大自然の現象はその現実の世に由来する。
③大宇宙の威大な力が、森羅万象に枝分かれし現象化した
④威大な力によって、宇宙には、自然という森羅万象が生まれた。天地の意志が自然という形をとったのである。言いかえれば、自然のなかに天地の意志が宿っている。
威醸移岐(大自然の現象) 威醸移(自然変化は進んで行く) 威(変わる)醸(進展する)移(進行中)岐(現象)
現結(見えるようになった。現れた。) 現(見えているものの姿)結(縁が出来た)


4203親陜成岐因イザナキヨ iu tsau na ki you
①この現実の浮世にて。
②もろもろの成育した事物、生物たちが引き起こす。
③生物進化の結果、生物は雌雌の世界の段階に至り、そこから生死の世界が始まり、生老病死の世となる。
親陜成(生命有限。現象は分解、消滅して行く。) 親(自然の親しみ)陜(接近する)成(秩序が出来上がった)
岐(現象)
因(世)


4204美積集゛異哈゛真狩ウツヂュケグマガ u tu jiu kai gu ma xa
①罪と穢れは行く道塞ぐ。
②この世において作り出した、われの作りし過去のもの(罪)、他人のつくった過去のものが、わが身に引っ付くとむしばまれてしまう。
③必然的に、避け難い罪けがれというものが生ずることになった。
④(雌雄生死の世となると、)罪穢れが必然的に生まれてくるから、それによって生命力がそがれ(老・病)、エントロピーの法則が加速される。
⑤エントロピー現象(熱力学で言うエントロピーの量が増大するとすべての現象は死滅に近づくという宇宙の法則)
⑥例えば、食べ物が、エネルギーに変換される時、そこには、必ず、カスなどの不要物をともなう。それが、積み重なってエネルギーを減退させエントロピー現象を起すのだ、と古代人は考えていた。
美積(生まれる、それが次々積み重なって行く) 美(生まれる)積(積み上げる)
集゛(物質の無秩序な群がり。わが身についた過去の物事、罪)
異哈゛真威(垢や汚れである罪穢れが、やがて人の心身を犯し、むしばむ。つまり、それらが私たちのエネルギーを減退させエントロピー現象を起すということ)
異哈゛(他人のつくった過去のものがわが身に引っ付く。他人の罪が自分にくっつく。異物を加える。※けがれ、穢れ、汚れの語源) 異(別のものに変化する)哈゛(どんどん加える)
真狩(自然の掟を刈り取ってしまう。犯し、むしばむ。) 真(真の姿)狩(食物となる生命体を獲得する手段)


4205震゜活奇育実虚結岐プルクチミソユキ pu ru ku tiu miu so yu ki
①霊気震えば妙なる流れ、障(さわ)りはすべて融(とか)し込む。
②実体にこもる潜在力、それを活性化することによって、身についた過去のもの一切を振るい出して、垢、罪、汚れをなくすことによって、次の新しき世界に因縁をつくる。
③倭人は過ぎ去った事、物は、常に身に付けてはいけない、という思想があった。自分が作った汗、垢、尿、糞。他人の物が付けば気持ちが悪いのは当たり前。神々にしても、このような物を持って近寄って来られると、お怒りになるのは当然だろう。故に倭人は常に体を洗い身を清めておく。これが禊だ。
震゜活奇育実虚(秘儀を表す熟語であって、動的、あるいは命令形を表す。)
震゜活(ふるい起こす) 震゜(自然の意志と力が発動する)活(現在形)
奇育実虚(実体にこもる潜在力、それを活性化することによって、身についた過去のもの一切を振るい出してしまう神霊行事、あるいは神霊現象)※禊(みそぎ)の語源)
奇育(不思議なる力の流れ) 奇(不思議なる変化)育(力の流れ)
実虚(実体は垢、罪、汚れがなくなった) 実(実体)虚(大自然の意志と力を吸い込む)
結岐(次の新しき世界に因縁をつくる。次の世界と関係を結ぶ。新しい因縁を得る。新しい因縁を得て蘇ることができる。新しいエネルギーを呼び込んで甦がえる。※大嘗祭の悠紀殿の語源) 結(縁が出来た)岐(そこに起こるさまざまな現象)


4206晴゜躍放゜保乃覆パラペトノィヲ pa ra pai to noi wo
①霊気張り出し過去の世界へ。
②新しい自然の力が張り出して来て、罪、汚れを過去の世界(保堅覆の世界)へ押し放った。
③澄が虚を晴ら放ば、すべては過去に。
④過去の世界に罪穢れが祓われる。
⑤諸々の罪けがれを過去の世界へと祓いやる
⑥過ぎ去った事に対しては、何とも自分では処理出来ない。それでトノヲの神にお願いして入り口を開いてもらう。そうすると、過去の怨霊なり、過ぎ去った事柄は、すべて吸い込まれて過去の世界に追い払うことが出来る。これが祓い。どうして吸い込まれて行くのか。倭人は、たくさん物が集まっていると、そこに吸い寄せられるという思想がある。このトノヲの中には、過去のたくさんな事、物が一杯詰まっているから、そこに吸い寄せられると倭人は考えた。
◇古事記:祓戸大神(はらえどのおおかみ)。イザナギが禊した時現れた神々の一部を除いたものの総称。
晴゜躍放゜(新しい自然の力が張り出して来て、罪、汚れを押し放った。※祓われる、祓えの語源) 晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)躍(最大の動作)放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)
保乃覆(過去の世界。保堅覆の世界。しっかりした戸によって隔絶された過去の世界。過ぎ去った時間の入り口。) 保(蓄えられている意志と力)乃(~という結果である)覆(覆う。またその状況から影および過去も表す)


4207会穂゜岐晴゜活アポキパル au po ki pa ru
①かくして行く手晴れやかに。
②自然の新しい潜在力のエネルギーをどんどん吸収する現象。
③かくて行く手は晴れやかに。
④心身は晴れ渡り
会穂゜岐(エネルギーをどんどん吸収する現象) 会穂゜(独立した自然意志、分霊との出合い) 会(出会う)穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)岐(現象)
晴゜活(自然の新しい潜在力) 晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)活(現在形。一般動作を表す)


4208岐因芽垂萌躍醸キヨメタモラム ki you mai ta mou ra mu
①宜しき萌(きざ)しは弥(いや)萌え出でむ。
②際立つ因縁の兆しが、萌えいずることでありましょう。
③よろしき萌(きざ)しが芽生え授かることだろう。
④天からの新しい恵みをいただくことができるのである
岐因芽(良き因縁※「祓ひ給へ清め給へ」の清めの語源) 岐因(際立つ因縁※後に美しい、清らかな等の意味となる。) 岐(際立つ)因(原因)芽(自然の力が物に変わる局面)
垂萌躍醸(萌えいずることでありましょう) 垂(力が溢れ出る)萌(目に見えて物質が増加して行く)躍(最大の動作)醸(発展する)