後半月で年号が令和になります。
令和が万葉集からだと言うことで、書店から万葉集関連の本が売れてると聞きました。
一般的に万葉集を知るのは授業などでだろうけど、自分もまさにそうであって、大人になるまでは有名な歌しか知らなかったし、今現在もそれほど詳しいとは言えません。
万葉集は印象で言えば恋の歌や、季節の歌。どちらかと言うと雅なイメージを語る人が多いと感じます。
でも深く知ると、実はそうでも無いことがわかるのです。
編纂したのが大伴家持と言われ、天皇から名も無き人の思いを綴った歌を並べています。
大伴氏と言えば古代からの豪族で後には藤原氏の策略でしょうが没落してしまいます。
大伴旅人は酒に走り、一族を守ろうと命乞いをし、家持も藤原種継暗殺事件で罪を負わされ東北の地で亡くなってしまいます。
写真は関裕二さんの本です。
歌の並びにも、意味があり、混沌とした時代背景を描写し、哀しみややるせなさ、陰謀にはめられ消え去った皇子や皇女や氏族の嘆き・・・本の題名通り封印されてしまったのでしょう。
令和がきっかけで万葉集を手にする方も多くなるといいですね。
私達と同じように生きた人達の息吹を私も感じたい。
歌が世に出て、現代の私達が思いを読み取る事で、少しでも慰めが出来ればと心から思うのです。