フィギアスケート グランプリシリーズの中国大会。
羽生結弦選手のまさかの衝突で流血、そして強行出場、全てをテレビで見ていました。
衝突後、しばらく顔が真っ青で、血の赤さが際立つほど。
怪我してダメージを感じているのに、何故か眼光だけは鋭くて、
いつもの柔和な羽生選手とは別人でした。
頭にテーピングの姿を見た時、棄権するものだと思っていたので、
6分間練習に出てきた時は、驚きと称賛を感じました。
演技が始まり、怪我しているのにもかかわらず、4回転に挑戦。
その後のジャンプも転倒続き・・・
後半のジェンプ失敗時には、起き上がるのも大変そうでー。
でも、転倒しても、転倒しても、何度でも立ち上がる姿を見て、
決して諦めない強い心・信念を強く感じました。
そして、何度も、何度も諦めない姿勢を見て、泣けてきました・・・。
以前、テレビの密着で、石巻の日和山を訪れた羽生選手。
(日和山=震災時、住民が避難した場所で、
ここから眼下の市街地は津波であとかたもなく、被害が見渡せる場所)
そこに、偶然居合わせた御老人が「何もかも流された~、家もかあちゃんも」と、
しんみりした口調ではなく、通りすがりの何気ない感じで、
そして、「頑張ってね~」と言って去って行かれました。
その言葉を聞いた羽生選手は、今の話だけでも泣きそうと言って、目を潤ませていました。
そんな優しい心の持ち主。
震災から数年経った今でも、このように感じてくれる人って、あまりいないと思う。
こう言う風に言ってくれる人がいて、
自分も、まだ悲しんで良いんだなって安心できたものです。
羽生選手は、自分のスケートを見て、何かを感じてほしいと言っていたけれど、
日本全国の皆にちゃんと伝わっていると思う。
特に、被災地域には、苦難を乗り越えて、何度でも立ち上がり、諦めないと。
有言実行という言葉がぴったり当てはまる選手です。
選手生命にかかわる症状だったらと、気にかけていましたが、
頭部には大事が無かったようなのでホッとしました。
ずっとスケートを滑っている羽生選手の姿をみたいと思っているので
今はゆっくり・ゆっくり休んで欲しいです。
同じ被災地出身として、とても誇りに思っています。
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