昨日のブログで披露しましたが、江戸時代初期の修験僧、円空は各地を旅しながら衆生に仏像を作り、信仰の、祈りのよすがを授けて歩きました。 彼の作とわかる円空仏は、今でも5千体以上もあり、生涯に作った仏さまは12万体ともいわれている。 慈愛に満ちた仏様の表情は、テレビの画面だがやさしさに満ちている。 十一面観音の温顔は、現生の罪障に悩む庶民を温かく救済しようとしている。 まさに好々爺。 素朴に鉈で生木にほとけさまを刻むのだが、それらは決して絵空事の仏像ではない祈りを現わしているのでした。