70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

中に入りなさい!

2016-11-11 16:07:15 | 愛すべき子どもたち

「中に入りなさい!」さんあいの保育士は、午後5時になると中庭で遊んでいる子どもたちに声を掛ける。子どもたちは、「また明日ね。」と言いながらそれぞれのユニットに入って行く。何気ないさんあいの日常の夕方だ。でも何故か懐かし気持ちになる。


「懐かし日本の言葉」という本に、「夕ご飯よ、帰っておいで」が投票のトップだったと記されていた。まさに昭和の高度成長期の時代には、それぞれの家庭から聞こえてきたお母さんの声だ。

 

昨今は、小学生から塾に通っていたり、ゲームなどで部屋で過ごす子が多い。庭や近所の空地から子どもたちが消えていってしまった。さんあいの中庭に毎日のように響く「中に入りなさい!」は、懐かし響きとともに子どもたちが元気の証でもある。少しでも子どもたちに古き良き時代の家族の雰囲気を体験させてあげたい。

 

中庭は、午後5時にはもう暗くなってしまう。

 


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