年度末は別れの季節でもある。4月から中学生になるKちゃんの家庭では引き取りの状況が整った。そして先日みんなの見送る中、お母さんの車で家に帰って行った。勿論それは彼女にとってもさんあいにとってもこの上なく嬉しいことだ。でもKちゃんも他の子も一生懸命に涙をこらえている。普段は感情をあまり顔に出さない年中女児のYちゃんが珍しくシクシク泣き出した。お姉さんタイプのKちゃんはユニットでは小さい子の面倒をよく見てくれたからだ。しっかり者のKちゃんはそんな中、職員にお別れの手紙を配ってくれた。
最後に忘れ物の確認をして笑顔で助手席に乗ったKちゃんだが、車がさんあいの敷地から隣接する道路に出た時、目から大筋の涙が流れていた。誰からともなく「あーあ、行っちゃった。」と溜め息。
通学班で喧嘩ばかりしていた同学年のSちゃんが自室に戻った後リビングに聞こえてくるくらい大きな声で泣いていたのは、みんなが見送りから解散して間もないことだった。別れは寂しいけど、前に進むための一歩なのだ。
Kちゃんの職員への手紙
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