各部屋に投書箱が設置されたことによって、職員には話せない子どもたちの心模様を知る機会にもなっている。最近の投書にはこのような内容が書かれてあった。
「職員のことで一緒に考えてほしいんですけど、なぜ職員の人は幼児さんには優しくて小中高生の子たちには優しくないのですか。解決したいです。よろしくお願いします。」
さんあいでは、一つのユニットには未就学児が1、2名いるケースが多い。未就学児の場合には、事故防止と介助のためにお風呂も一緒に入っている。食事の介助もあるし、外を歩く時は危険回避のために手をつなぎ、中庭で遊ぶ時は誰かが見守るのがルールだ。そんな光景を見て高齢児たちは羨ましいのだ。特に小学生以降からさんあいに入所してくる子たちは、幼児さんの経験がないからなおさらそう感じるのかもしれない。
職員はみんな平等に時間を使うことはできない。子どもたちの介助の度合いに合わせて時間をかけ、自分でできることは自分ですることで自立へのステップとしている。でも関わりの時間が少なくなった子どもたちの寂しさは増し、心の欲求はストレスともなってゆくのは当然である。施設では限られた時間だが、就寝時に個別でお話を聞いてあげたり本を読んであげたりする時間を持つようにしている。アルバイトで忙しい高校生たちとは休みの日や空いた時間に話を聞いてあげるようにしている。
1ユニットで生活する子どもの数を減らし対応する職員数を増やすと2年前に発表された提言には書かれているが、そのための予算が確保されるかどうかは不透明だ。
兎に角、今回の子どもたちのリクエストにはできうる限り真摯に対応してゆくつもりだ。本当の気持ちを書いてくれてありがとう。
達筆ではないが、一所懸命書いてくれたことは十分に伝わります。職員も一生懸命答えますよ。
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