70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

児童養護施設と難民

2017-07-07 15:52:32 | 愛すべき子どもたち

広義の意味の「難民」とは、「移動を強いられた人」という定義らしい。したがって、児童養護施設で暮らす子どもたちも「難民」という側面を持ち合わせている。つまり、家族の状況や虐待の危険から子どもたちの意思とは関係なく移動を強いられている。その移動場所は、同じ県内であったとしても子どもにとっては外国と変わらないくらい遠くて異質な生活圏や文化圏であろう。

さて、さんあいでは入退所児童の構成と新職員構成により、毎年度末に各ユニット児童の構成を変えざるを得ない状況が生まれる。つまり児童に住み慣れたユニットを移動してもらうことになる。 同じさんあいの中の隣のユニットに移動だが、移動を強いられた子どもたちのストレスは大きい。現状の施設の限界とはいえ、同じ施設の中で子どもたちに難民化現象を起こしてしまう状況を、大変に申し訳なく思う。

来年度の子どもや職員の構成がどうなろうとも、子どもの移動は最小限に抑えるようにしたい。

ユニットを移動するといつも一緒にテレビを観ていた仲間ともお別れになる。

 


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