医療の地域格差については、世間一般に知られているところであるが、悲しいかな児童養護施設にも歴然とした地域格差は存在する。どういう事かと言うと、児童をあずかる際の措置費は全国の統一基準があるが、それにプラスして都道府県別の補助金があり、都道府県の財政状況に左右される。具体的に言うと財政が豊かな東京都とさんあいのある埼玉県では、補助金枠に大きな差があり、それが職員配置にも響している。
東京では、6人のホームに4名の職員を配置できるが、埼玉県では3名しか配置できない状況だ。職員数は1人の仕事量の問題だけでなく、子どもへの個別対応の時間に大きな影響がでてくる。未来を担う子どもたちに地域格差の影響を負わせてしまっているようで大人として申し訳ない気持ちだ。でも、「どうせ地方だから」、或いは「東京の施設の養育には敵わない。」などと否定的に考える必要もない。
さんあいには、子どもたちを包んでくれる自然がある。思いっきり犬と遊んだり、自家製の野菜や果物を育てられるスペースもある。そう、ここのには都会にはない強みが沢山あるのだ。そして、その強みを子どもたちのために最大限生かして行こうと、職員たちはいつも頭を絞っている。
毎年さんあいの畑で採れるジャガイモ。深谷地方は、県下有数のの野菜の産地だ。その恵に感謝!
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