創作童話「九羽の小雀の冒険物語」
「九雀物語」、第1話
この物語は、小さな村の近くの森に棲む、雀(カイ)が、単調な日々の暮らしにうんざりして、親に反発するところから始まります。
今日も、お日様が、山の向こうから昇り始め、周りがボンヤリと明るく成りだすと、木々の陰で眠っていた親鳥たちが、その家族や、仲間の存在を確かめるように大きな冴えずりを始めます。
「おおい!カイ、もうみんな集まっているぞ」 カイの父親タケが、いつまでも起きてこない息子を叱り付けます。
「俺は、今日あいつらと一緒にはいかないよ!」
「何を言ってるんだ!長老が川向こうの森の中に実がたくさんある木を見つけたと言っている、早くしろ。」
「フン、どうせ去年と一緒のグミの木さ・・・」
「何でもいいじゃないか、早くしないと皆飛び出すぞ。」
「ああ!いいさ、俺は今日行かないよ」
「川向こうの森の中にいるはずだから、後でもいいから来るんだよ」
父親の タケはいつまでも巣から出てこないカイを叱りながら、長老たちにせかされて、先に飛んで行きました。
カイは、巣床に入ったまま、2日前に出会った東の森の小雀(トキ)が言っていた事を思い出しています。
トキの家族は、以前カイと同じ森の仲間でしたが、長老とエサの事でもめて、東の森の仲間に入ったのでした。
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