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写真ー27日午後、仁川市、富平区、山谷洞アパートから見下ろした駐韓米軍基地‘キャンプ マーケット’の姿。ここには有害廃棄物保存所をはじめ‘駐韓米軍物資リサイクル流通センター(drmo)がある。米軍のすべての軍需品がここで廃棄される。
基地横のアパート住民 "漆谷 枯れ葉剤、ここに埋めたとすれば大変"
原文入力:2011-05-27午後08:58:58(1662字)
‘漆谷 枯れ葉剤’持ってきて処理した候補地として議論され住民不安
キム・ミンギョン記者
‘毒性物質廃棄’の疑い 富平の基地 キャンプ マーケット
27日昼、仁川市、富平区、山谷洞の駐韓米軍基地‘キャンプ マーケット’は静まっていた。アパート団地と向き合った塀の向こう側の基地内には、フォーククレーン2台がぽつんと置かれていた。少し前までは廃車を控えた車両や部品が積まれていたという。部隊内では屋根の修理が真っ最中だった。廃車のための広い空地には油と推定される黒いシミが所々に見えた。当初キャンプ マーケットだった地域は、基地が縮小されアパートや公園に変貌しており、周辺には高層アパートが建っている。 10万人余の住民が暮らす山谷洞の真中に軍部隊があるわけだ。
米8軍19支援司34支援団所属キャンプ マーケットは1951年に造成された。2001年に移転が確定し2016年には平沢に移る予定だ。現在48万㎡規模の基地には製パン工場など軍需品を作り出す工場と廃車場、有害廃棄物保存所のような‘駐韓米軍物資リサイクル流通センター(DRMO)が残っている。戦闘部隊ではない支援部隊で、米軍のすべての軍需品がこちらから出て行き、こちらで廃棄される。DRMOは年内に慶北、金泉に移される予定だ。
富平地域の市民団体はかなり以前からキャンプ マーケットの環境汚染問題を提起してきた。2008年と2009年に実施された環境調査で土壌と地下水が重金属、亜鉛、鉛などで汚染されていると発表されもした。
最近では慶北、漆谷郡の米軍基地‘キャンプ キャロル’に埋却された化学物質が1979~80年に他の地域に運ばれ処理されたという米軍報告書が公開され、それらがDRMOがあるキャンプ マーケットに運ばれたのではないかとの疑問が起きている。1987~89年、こちらで水銀と廃乾電池、石綿などの廃棄物を処理したという米軍工兵団の報告書も疑問を拡大している。
キャンプ マーケットを巡る疑惑が提起されるにつれ、住民たちの不安も大きくなっている。ユ・ファジュン(61)氏は「キャンプ キャロルに枯れ葉剤が埋却されたという報道を聞き不安だったが、その枯れ葉剤がこちらにあるならば本当に恐ろしい」 とし「部隊周囲の人々はひょっとして後遺症を体験しないだろうか心配している」と話した。イ・ポムスン(62)氏は「米軍基地が移転した後に公園ができると聞いたが、表面だけきれいにするならば困る」として「からだに害になるものを埋めたと思うと不安だ」と話した。
「富平米軍基地返還および市民公園造成のための仁川市民会議’イ・グァンホ執行委員長は「現在、山谷洞の住居地や道路の相当部分がかつては米軍基地だったので汚染が激しく化学物質も埋まっているかもしれない」とし「住民たちの不安が非常に大きいだけに韓・米民官合同調査団が組み事実を明らかにしなければならない」と指摘した。仁川緑色連合、仁川連帯富平支部など、この地域の市民団体は環境汚染調査とともに米軍基地早期返還、駐屯軍地位協定(SOFA)改正などを要求する共同対策委員会をスタートさせる計画だ。
富平/キム・ミンギョン記者 salmat@hani.co.kr
原文: http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/480120.html 訳J.S
●震源地の漆谷は洛東江流域だ。その後の調査で基地周辺の地下水からダイオキシンが検出、飲料禁止になった。それより、韓国最大の河川洛東江にも滲み出しているのでは、と不安視する。この騒ぎ、当分止みそうにない。
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