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否定すればするほど…

2009年10月22日 | 南北関係関連消息
朝鮮日報の記事です。

李明博政権は、口では、南北首脳会談を急ぐ理由がないと言っているが、朝米直接対話が熱を帯びてきている中、心底ではあわてているのではないだろうか。
朝鮮日報にもこのような記事が出ていることに注目したい。


by maneappa

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http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2009/10/22/2009102200105.html?Dep0=chosunmain&Dep1=news&Dep2=topheadline&Dep3=top
南北首脳会談:韓国政府否定しつつも双方に動き

兆候(1)「韓国政府、対北専門チームを組織」
兆候(2)金養建統一戦線部長が訪中時、韓国専門家の元東淵アジア太平洋平和委員会室長が同行
兆候(3)資材・装備など9億ウォン相当を北に支援

 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が李明博(イ・ミョンバク)大統領を平壌に招待した、という米国防総省次官補の会見を、大統領府(青瓦台)もホワイトハウスも「誤解」としたが、南北間で「何かが進んでいる」という兆候があちこちで観測されている。

 一方、韓国政府の関係者は「われわれとしては、核問題の進展などが約束されない限り、南北首脳会談を急ぐ理由はない。すぐに実現する雰囲気があるわけではない」とし、首脳会談の実現に否定的な見解を示している。

 韓国政府の高官筋は21日、「北朝鮮が現在、南北首脳会談を望んでいるのは間違いない」としながらも、具体的な内容については「ノーコメント」を通した。

 首脳会談のため南北が秘密裏に接触する可能性に注目する人たちは、今月15-20日に訪中した金養建(キム・ヤンゴン)統一戦線部長が元東淵(ウォン・ドンヨン)アジア太平洋平和委員会室長を同行させたことに強い関心を示している。元室長は2007年、南北首脳宣言の草案を作成した北側の実務者で、同年の首相会談合意文も同室長が手掛けた。過去20年間、権威ある南北会談の裏で活躍した人物だ。キム・ヨンヒョン東国大教授は、「対南政策を統括する金部長が元室長を同行させたのは、南北関係と関連する何らかの任務があったと推測できる」と話した。

南北間の懸案に詳しい韓国政府筋もこの日、現在、南北関係全般と首脳会談の準備などのためのタスクフォース(特別作業班)が組織されていることを明らかにした。このタスクフォースには政府だけでなく、一部民間人も参加する予定だという。同政府筋は「韓国側の誰かが金養建部長など北側と接触しているが、人目を避けるため“死角”にいる人物が接触している」と語った。この関係者の身分については、「VIP(李大統領)と以前から親交のある人に注目すればよい」とだけ語った。柳佑益(リュ・ウイク)元大統領室長の名前も挙がったが、柳元室長は側近を通じて本紙に対し、「事実ではない」と述べた。現在、国家情報院や統一部、外交通商部などは後押ししているだけの状況だ、とこの政府筋は付け加えた。しかし、大統領府など政府の公式ラインは、南北接触説について一様に、「知らない」と語った。北朝鮮が最近、積極的に韓国側と接触する動きを見せていることについて、政府の対北政策を諮問しているある教授は、「平壌はソウルを通じてワシントンに行こうとしているようだ」と話した。

 北朝鮮が南北首脳会談を通じ、米朝関係だけでなく、国際社会による対北制裁などを緩和しようとしている、との分析が出ている。従来の「通米封南(米国と対話しつつ韓国を無視する政策)」の代わりに「通南通米(韓国を通じて米国と関係改善)」戦術を使っているのではないか、との見方が出ているのもこうした脈絡からだ。

 専門家の間では、南北首脳会談の早期実現の可能性をめぐって肯定論と否定論が拮抗している。南柱洪(ナム・ジュホン)京畿大教授は、核を放棄しないという北朝鮮の立場が強固なため、首脳会談の早期実現は難しいとの見方を示した。一方、イ・ジョウォン中央大教授は、「北が核問題の解決のための首脳会談を提案すれば、何の理由もなく拒否するのは難しいのではないか」と述べた。

 一方、韓国政府はこの日、「南北陸路通行の必要条件」として進めている南北間軍通信線の現代化工事のため、北側に8億5000万ウォン(約6570万円)相当の資材・装備を支援することに決めたと発表したことも、最近の南北対話の動きと関連して注目されている。

アン・ヨンヒョン記者
イム・ミンヒョク記者


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