沙羅・美酒倶楽部

「沙羅」は落ち着いた雰囲気の中でのんびりとお酒を楽しめる大人のお店です。
美酒倶楽部では、楽しいお酒の話を紹介します。

学大沙羅の展示

2013年01月13日 | 今日の沙羅
 今回は沙羅セツ子所蔵の浮世絵から「百千鳥狂歌合」の中から3点

「山雀・鶯」「木兔・鷽」「山鳥・鶺鴒」

 鳥居清信「当世遊里美人合」の内「橘中妓」を展示しています。

順次狂歌作者と絵をご紹介いたします。



「山雀・鶯」

山雀(やまがら)  狂歌・作者 紀 定丸

 君は床をもぬけのくるみ わればかり

         ちからおとしの恋の山加ら


 作者 紀 定丸は本名「喜見 義方」小普請方から御勘定組頭になった武士で天保12年8月

82歳で没しています。

 
鶯(うぐいす)  狂歌・作者 則 有遊

 のちちかくほほうとつくる一聲は

        亦恋中をみたかうぐいす

 作者 則 有遊は伝承未詳(ご存知の方がおいででしたらご教授下さいませ。)

春の第一声にあげられるる鶯は鳴く声がうつくしい。

万葉集巻17に

 うぐいすの聲は過ぎぬと思えども 染みにし情けなほ 恋けれにけり

がある。

                    喜多川歌麿 絵本百千鳥より

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