米国甲状腺学会による甲状腺機能亢進症についてのガイドライン(2016)
無痛性甲状腺炎
- 無痛性甲状腺炎は橋本病の 5-20%で起こり、3-4ヶ月甲状腺機能亢進が続く。
- その後、最大 6ヶ月間一過性の甲状腺機能低下に陥る。ほとんどの場合は 12ヶ月後の時点で甲状腺機能は正常化するが、10-20%では永続的に甲状腺機能低下に陥る。
- 再発率は5-10%だが、日本では 65%再発するという報告もある。
- 甲状腺に疼痛がない(実際には有痛性の無痛性甲状腺炎も経験するが)、CRP、血沈、白血球数が上昇しない。
- 超音波では不均一に低エコーで、血流が低下している。TRAb が陰性であることはバセドウ病との鑑別に役立つ。
https://www.liebertpub.com/doi/10.1089/thy.2016.0229?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori%3Arid%3Acrossref.org&rfr_dat=cr_pub++0pubmed