美山たそがれメール

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止まった時間

2017年10月26日 | 日記
10月22日の夜、選挙速報を見ていたらテレビの画面が消えた。そして停電になった。その夜11時半から強風が吹き荒れて4時まで続いた。私は暗闇の中で納まるのをじっと耐えた。家は揺れるし雨は吹き込むしガラス窓は音を立てる。7時に起きて驚いた。我が家の周辺はそんなに被害はなかった。しかし、村の中は散々な光景になっていた。家の屋根が飛んで雨漏りがして一晩絶えた家族、神社の杉の大木がなぎ倒されて柿の木も倒れていた。民家に杉かかぶさってもいた。しばらく呆然としていた。

まず屋根の飛んだ家に住む病人二人をどうするかでひと悶着。ヘルパ―さんおの一声でドクターへを要請して病院に移送することになった。23日の午後村の空き地にヘリが来て移送完了。次は我が家に宿泊しているオーストラリアの観光2人をどうして京都市内まで送るかになった。一応2泊で来ているので明日の午前中まで今しばらく時間はあった。役所からの連絡で佐々里に通じる道は山崩れで通行止めになっつた。現場まで車を走らせる。山ごと崩壊。杉の大木が道路を横断していて人一人通れない。電気、電話、パソコンなどすべて遮断されていた。水はなんとか確保できる。谷水も川の水もある。その日は真っ暗闇の中で夕食。お客さん時は自家発電で電気を漬けてお鍋をする。

24日家の電話が通じないので昔の黒電話を借りて府立医大病院へ神経内科キャンセルの電話を今日と友人に依頼した。それから朝食の準備をしてたべてもらう。二人のオーストラリア女性は不満も言わず待ってくれている。私は一か八か広河原に通じる道を開けてほしいと夫に頼む。夫が家の重機で入り口の土砂を取り除けてくれた。二人の男の人が先発隊で歩いて杉の倒木など切ってくれた。夫がクラクションを鳴らし帰ってきた。「通れる。気をつけて走れ」
私は2人の女の子を車に乗せて下宿人のAさんに車を運転してもらった。峠の登り路までは杉の葉が敷き詰めて走りにくかった。なんとか峠の頂上に着いた。京都市側は荒れていなかった。峠の下に住む友人に状況を聞く。なんとか京都市内までは走れそうだ。約2時間かかり宝が池の北山始発駅にたどり着いた。Im]sorryと何度も謝る。彼らは台風だから気にしないでといい、宿泊料金をきちんと払い帰って行った。近くのスーパーで出来合いのお寿司とコロッケを買いトンボ帰り。5時に着いた。その日も電機はつかず。

25日になりやっと道路の工事などが始まった。夕方片側だけ通れるようになった。その日もインフラは遮断されたまま。届くのは水と緊急食料、灯油、完全地など。

26日村内の電線点検工事が始まる。夕方5時、やっつと電気がついて電話が通じパソコンが動いた。

わが家は被害もなく自家発電装置もありそんなに不便ではないのに情報が入らない苛立ちとストレスで私はくたくたに疲れてしまった。隣家82歳叔父さんはこんなこと初めてやと言っていました。私も初めての経験です。ただ人的被害が出ていないのが幸いでした。

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2 コメント

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御無事でなにより (美山のいっちゃん)
2017-10-28 14:24:06
えっちゃん。御無沙汰しています。
今回の台風21号は本当に大きな被害を出しました。
中々連絡が取れない佐々里や芦生は、大変だったと思います。
無事の書き込みを見て、ホッとしました。
田歌から佐々里まで、車は通れるのですか?
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前面通行止めですが (林です)
2017-10-28 20:16:07
田歌から佐々里峠まで全面通行止めですが、みんなひやひやしながら崩落個所を通っています。家の下宿人Aさんも毎日仕事に通るのですが、いつも心配しています。今日ふらっとまでの配達についていきました。お客さんにも安心、安全が保障できませんのでキャンセルしてもらいました。ただ人的被害が出ていませんので、ほっとしています。今しばらく不便な生活が続きますが、なにか得ることもあるでしょう
。ご心配ありがとう。
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