刺し子屋 ~トタコ~

運針で柄を作り出す日本に古くから伝わる技法刺し子
古くて新しい刺し子の魅力を紹介

模様 第八回 ~立涌(たてわく)~

2013年02月27日 | 模様

刺し子の模様
伝統的な模様にこだわって制作しています

伝統的な模様には名前や意味があります
遠い昔から現代に伝えられた模様に込められた思いを紹介します


第八回は 『立湧(たてわく)』




立湧文様は、波状になった2本の曲線が向かい合い、
繋ぎ繰り返されている文様です
正倉院の宝物にもあり、平安時代には貴族の装束の文様として好まれました




亀甲文様、青海波文様と同様、
ササン朝ペルシャが起源の文様でシルクロードを経てもたらせれました


水や雲などが水蒸気となって立ち湧く様子を連想することから
「立湧」のよび名がついたとされています

古来より蒸気が立ち昇るさまは吉祥とされ、
立涌文様も吉祥文様とされてきました


リズミカルに繰る返される曲線は
刺し子をしていてとっても楽しいです



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