713） 岩手桜の間 一関市（磐井川河川公園堤防）

　とある催しに会社有志が参加することになりましたが、参加があいまいだった人を置いて早めに出発したところ、その人が「置いていかれた」とお怒りになったそうです。双方言い分はあるでしょうが、可哀想なのは「置いていかれた」人に八つ当たりされた人だったのではないでしょうか？心の中で同情を禁じ得ませんでした。


　遅ればせながら岩手の桜、本日ご覧いただくのは一関市中心部を流れる磐井川の河川公園堤防の桜でございます。川の両側には約100本のソメイヨシノが植えられていますが、一ノ関駅と国道４号線を結ぶ「上の橋」の左右が一番見所ではないでしょうか。


（上の橋上流の桜並木　－一関市 2010/04/27－）

　この桜たちが植えられたのは、約60年前にこの地域に大きな水害をもたらせたカスリン・アイオン台風からの復興を願ってのことだそうです。桜の時期になると対岸との間に鯉のぼりが泳ぎますが、これは「こどもの日」を意識してのことではなく、台風の水害で亡くなった子ども達の霊をなぐさめるためなのだそうです。

　当時の子らも今は還暦以上、そう思うとちょっとしんみり見てしまいます。


（約100匹が川の上を泳ぎます　－一関市 2010/04/27－）

春風や堤ごしなる牛のこゑ　小西来山


　１年前の一品・・・お休みでした
　２年前の一品・・・「250)栃木の鯉のぼり」
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