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こんにちは蟹バリズムです。
今回紹介するのは『フリーダム・ランナーズ』です。
ジャンルはドキュメンタリーとなっております。
【上映時間】
50分
【制作国】
撮影地:イスラエル
製作国:イスラエル
【監督・脚本・キャスト】
監督・脚本:デヴィッド・ワクスマン
プロデューサー:ジディ・アヴィヴィ
編集:デヴィッド・ラインリブ
撮影監督:デヴィッド・ワクスマン, アディ・モゼス
【各国映画賞受賞歴】
なし
【あらすじ】
イスラエル・南テルアビブの学校で教鞭を取るロテムは、難民の子どもたちのランニングチームを立ち上げた。メンバーの多くが独裁国家や紛争地帯から逃れてきた少年少女だ。ランニングの才能に恵まれた彼らだが、大会で1着になっても記録はあくまで参考記録。「イスラエル市民ではない」という理由で、公式な入賞者として認められない。ロテムは、選手たちが欧州選手権に出場できるよう、市民権の取得に向けて動く。さまざまな障壁をクリアして、選手たちは次なるステージに進めるのか。市民とは、差別とは、権利とは何か。スポーツの世界に存在する、アンフェアな事象を目の当たりにする作品。
【背景】
◆イスラエル社会で敵視される移民、難民たち◆
イスラエルは、独裁体制のエリトリアや紛争と貧困にあえぐスーダンなどから逃れてきた難民希望者の他、アフリカ諸国からの不法移民も押し寄せる移民大国です。その数はおよそ6万人。イスラエル社会はアフリカ系移民に対して、犯罪の増加や社会の不安定化の元凶だという見方が多く、「侵入者」という呼び方をする過激な市民も少なくありません。イスラエル人とアフリカ系移民コミュニティとの対立が生まれる原因になっています。2018年にはイスラエル政府が、こうした人々に3500ドルと航空券を支給してアフリカの第三国へ送る計画を発表しましたが、人権団体が強く反発。欧州やカナダへ引き渡しました。
【ネタバレなし感想】
「人権」「差別」「権利」とは何なのか。
「走る」という競技を通して、問題提起をする。
舞台は移民大国のイスラエル。アフリカ系移民に対して「侵入者」という扱いをする市民も少なくない。
この国のアフリカ系移民は市民権を持っていない。
長距離大会で優勝しても参考記録にしかならず、メダルはもらえず表彰台にも立たせてもらえない。
そこまでの努力を認めてもらえないってことです。
表彰台に立てない選手のなんともいえない表情。
そんな現実をそのまま映す。
日本に住んでるとあまり馴染みがないですが、ぜひ知ってもらいたい現実です。
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