こんにちは蟹バリズムです。
今回紹介するのは『リサイクルの幻想』です。
ジャンルはドキュメンタリーとなっております。
【上映時間】
46分
【制作国】
【監督・脚本・キャスト】
【各国映画賞受賞歴】
2023年 オール・リビング・シングス環境映画祭
【あらすじ】
「リサイクル率100%」のプラスチック製品の行方を追ったドキュメンタリー。1990年代にドイツで始まった「ゴミの再資源化」キャンペーンは、瞬く間に西欧各国に広がった。しかし30年後の今、回収されたプラスチックゴミの大半は、焼却されて熱エネルギーに変わる。回収、分別、焼却にかかるコストは、税金や商品価格への上乗せでまかなわれている。かつてゴミを送りつけた中国は、2018年に廃プラスチックの輸入を禁止。現在は欧州最貧国のブルガリアの他、世界中の発展途上国に輸出している。「資源循環」を謳いながら、実態はわずか数%のリサイクル。「完全リサイクル」を信じて商品を購入する消費者への、裏切り行為が蔓延している。
【背景】
◆「グリーンウォッシュ」は消費者への裏切り◆
環境に配慮していると見せかけて、実際には何もしていない商品やサービス、企業に対して「グリーンウォッシュ」という言葉が使われます。環境やエコのイメージを想起する「グリーン」と、ごまかしを意味する「ホワイトウォッシュ」を組み合わせた造語です。欧州委員会が2020に調査したところ、企業サイトの42%で「自社の取り組みはグリーンである」との主張が、誇張、虚偽、または欺瞞的であることが判明しました。
先進国は、自国のゴミのほとんどを、数十年にわたり中国に輸出していました。2018年に中国がプラスチックごみの受け入れを禁止して以降は、アフリカへのゴミ輸出量が4倍に膨れ上がりました。プラスチックごみの輸出先が、次の「途上国」に切り替わっただけで、何の解決にもなっていません。
【ネタバレなし感想】
最近よく見かける「リサイクル率100%」という文字。
実は、回収されたプラスチックの大半は焼却されて熱エネルギーになってしまう。
これらは消費者への裏切りとなる。
そんなプラスチックの行方をおったドキュメンタリー。
リサイクル会社に問い詰めに行ったり、「リサイクル率100%」という言葉を信じてリサイクルしてる人にインタビューしたりと、かなり突っ込んだ作品。
今まで知らなかったリサイクルの裏側の世界へようこそ。
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