【蟹バリズムの映画イズム】

蟹バリズムと申します。見やすい!わかりやすい!をテーマに映画ライターを目指して活動しています。

『リサイクルの幻想』(2021年) 【ドキュメンタリー映画紹介】

2024年01月25日 11時23分11秒 | ドキュメンタリー映画

こんにちは蟹バリズムです。

今回紹介するのはリサイクルの幻想です。

ジャンルはドキュメンタリーとなっております。


【上映時間】

46分


【制作国】

撮影地:ドイツ、デンマーク、トルコ、イギリス、ブルガリア
製作国:ドイツ

【監督・脚本・キャスト】

監督:トム・コステロ、ベネディクト・ヴェルムター
製作総指揮:メッテ・ホフマン・マイヤー
製作:トリスタン・シトロシェック
編集:カルロッタ・キッテル、ルーン・シュバイツァー
ナレーション:アリス・サイクス
撮影:フィリップ・マイゼ、ヨハネス・プラウズ
音楽:ニルス・カツィレック

【各国映画賞受賞歴】

2023年 UNAFF(国連協会映画祭)

2023年 オール・リビング・シングス環境映画祭


【あらすじ】

「リサイクル率100%」のプラスチック製品の行方を追ったドキュメンタリー。1990年代にドイツで始まった「ゴミの再資源化」キャンペーンは、瞬く間に西欧各国に広がった。しかし30年後の今、回収されたプラスチックゴミの大半は、焼却されて熱エネルギーに変わる。回収、分別、焼却にかかるコストは、税金や商品価格への上乗せでまかなわれている。かつてゴミを送りつけた中国は、2018年に廃プラスチックの輸入を禁止。現在は欧州最貧国のブルガリアの他、世界中の発展途上国に輸出している。「資源循環」を謳いながら、実態はわずか数%のリサイクル。「完全リサイクル」を信じて商品を購入する消費者への、裏切り行為が蔓延している。


【背景】

◆「グリーンウォッシュ」は消費者への裏切り◆

環境に配慮していると見せかけて、実際には何もしていない商品やサービス、企業に対して「グリーンウォッシュ」という言葉が使われます。環境やエコのイメージを想起する「グリーン」と、ごまかしを意味する「ホワイトウォッシュ」を組み合わせた造語です。欧州委員会が2020に調査したところ、企業サイトの42%で「自社の取り組みはグリーンである」との主張が、誇張、虚偽、または欺瞞的であることが判明しました。

先進国は、自国のゴミのほとんどを、数十年にわたり中国に輸出していました。2018年に中国がプラスチックごみの受け入れを禁止して以降は、アフリカへのゴミ輸出量が4倍に膨れ上がりました。プラスチックごみの輸出先が、次の「途上国」に切り替わっただけで、何の解決にもなっていません。

 


【ネタバレなし感想】

最近よく見かけるリサイクル率100%という文字。

実は、回収されたプラスチックの大半は焼却されて熱エネルギーになってしまう。

これらは消費者への裏切りとなる。

そんなプラスチックの行方をおったドキュメンタリー。

リサイクル会社に問い詰めに行ったり、「リサイクル率100%」という言葉を信じてリサイクルしてる人にインタビューしたりと、かなり突っ込んだ作品

今まで知らなかったリサイクルの裏側の世界へようこそ。



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