(以下、あくまでも私の意見です。)
いつも、私は引きこもり問題は子供だけの問題ではないと思っています。
子が引きこもるには、様々な原因(家族の問題、いじめやパワハラの問題、精神的疾患、発達障害、社会構造、等々)があり、どの子も「原因はこれだ」と安易にカテゴライズすることはできません。
それらが、複雑に絡み合い、そして解決方法も一人一人みな違います。
自分の子にあてはまった対処法が他人の子にあてはまるわけではありません。
ただ、自分が、大きな原因の一つではないかと考えていることを書きます。
なにか、かなりの方々に共通性を感じます。
それは、
「あんた達の人生、本当にそれでいいのか?」
を問う親への子の
無意識なる忠告
があるように思います。
以下のような反論もあるでしょうね。
「そんなことはあてはまらない。
私は人生に成功し、充実した人生だと思っている。
だから、子供にもそう生きてほしい。
充実した私の生き方を子供の為にと思い教えてきたのだ。
それでも、子供は引きこもっているではないか?」
「これは、あくまでも精神的疾患の問題であり、親の生き方とは全く関係ない。
薬がうまくあえば完治するはずだ。」
「親としては子供の為に十分教育的配慮はしてきたが、学校の教育方法に問題がある。」
「うちの子は被害者意識が強すぎる。
今まで、私達が甘やかしすぎたのであって、精神的に自立できるよう鍛えなおさなければならない。」
「始める一歩の会」での活動に参加し、私が感じたことなのですが、とても不思議なことですが、社会的に成功した親、自分に自信がある親、優秀で名声や地位をかちえた親ほど、子供に結論を押し付けたり、必要以上に過干渉になったり、社会通念上の現象面だけで捉え医学的な方向に偏ったり、精神論に走ったりしがちなように思いました。
逆なタイプの例えば、極端ではありますが、フーテンの寅さんのような親御さんは会では皆無であったように思います。
子は、親が社会的な成功者であったとしても、真面目で理路整然とした人であったとしても、もしかすると人間的な疑問を感じているかもしれません。
(たとえば、夫婦間の不和、人間的な感情の欠如、等)
引きこもりの理由はそれぞれ異なっていますから、親の生き方は関係ない場合もあるでしょう。
そうだとしても、その前に一度でも良いですから、親たち自身が我が子の「不登校、ひきこもり」を通して自分の人生をあらためて考えなおしてみませんか?
無駄になることはないと私は思います。
昔から「子は親の背中を見て育つ」というではありませんか。
子は親の鏡なのです。
子は親のいうようにはしないが、親の背中を見て親のするようになる、と私は思います。
言葉で諭すのではなく、まずは親が人生を楽しむ姿を背中で見せてあげてください。
天の岩戸伝説と同じですね。
「当事者本人が自ら考え行動できること。」を目指し、専門家の助言を受けながら親同士相互研鑽を重ねて頑張りましょう。
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事務局より
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