また、次の段階として
勉強会に長く出続けることが大事だと思います。
(これも、さほど努力はいりません。)
人間の脳にはいくら年をとっても硬くなったとしても、
時間をかければ変化する柔軟性があると思います。
何度も参加者の色々な意見を聞いたり、
様々な経験者の回復過程の話を聞いたりすること
と、
自分の家庭の状況との比較で
より客観的に自分たちの状況を眺めることができます。
色々とか、様々というのは大事で、私たちの勉強会では
多声性(ポリフォニー)を大事にしています。
例えば、
ある家庭の成功体験はとても参考にはなりますが、
その経験が別の家庭に当てはまると思って進めてしまうことは
回復への道を間違ってしまう可能性があります。
解決方法は千差万別です。
ですから、(専門家も含め)勉強会参加者が皆平等で、
他の意見を否定せずに、自分の意見を言い合います。
(特に成功体験よりも、失敗談はとても参考になりますね。)
相談者がその混ざり合った多数の意見の池に浸ることで
他人任せにせず、
自分の家庭にあった回復方法を自らが取捨選択していき、
とった方法による状況結果を勉強会で皆が共有し検討し、
もし間違っていれば皆でさらに検討していく、
という方法をとっています。
子の主体性回復の前に、まず親の主体性を大事にしています。
(押し付けられた説得は心に響きません。)
回復に導く主役は親なのです。
そうすることで、
親は無意識ですが、確実に変化していきます。
また、この段階でも
「私は価値観がどうしても変えられない」という方もいると思います。
現に、勉強会に何回も参加された方が突然、
「私は社会で成功してきた自負がある。だから、やはり価値観は変えるつもりはないし、たとえ変えようと思っても変えられない!」
と発言された方もいました。
しかし、この段階で価値観の幅は広がっているのです。
勉強会を通して様々な意見を聞き、
色々な価値観があると見聞きするだけで、実感し知ったのです。
広がっているだけで、「あなたは、すでに変わっているのだ!」と思います。
さらにいえば、
次の次の段階として
勉強会では、時系列に子の生い立ちをお伺いしますが、
其れだけでなく、親自身、さらに親の親までに遡り
性格特性や人生経歴をお伺いすることがあります。
人に聞かれなければ、
なかなか、自分や親の過去にさかのぼり
生きてきた遍歴を見直すことはしないものです。
(家族史の振り返りですね。)
それもまた、親自身が自分の人生を見直すきっかけとなり、
親が無意識に変化していく推進力になっています。
そうすることで、
自分たち家族の人生における幸せ・不幸せの位置を、
まず周りに囲む人たちの多声性で2次元に確認し
さらに、
家族史の振り返りを合わせることで
3次元的に俯瞰的に確認するわけです。
居場所 はじめる一歩の会
あなたも勇気を出して参加してみませんか⁉
30代以上の方も歓迎します。
連絡先:岩崎(070-6576-4633)または山下(090-8321-0032)
電話するのはとても勇気がいるでしょうけど、それが自立への第一歩です。
また、親御さんだけでの相談にも応じます。もちろん、無料です。
詳細はカテゴリー内のFirst Stepの紹介をご覧ください