勉強会でいつも感じること
その1 ・・・第三者が必要
ひきこもりの解決には「親だけではなかなか難しく、最終的には第三者がどうしても必要だ。」と感じます。
若かりし自分を思い出してください。
親の意見(それが正しい意見であったとしても)を貴方は全て素直に聞きいれていましたか?
殆どの方はNO!であったかと思います。
親はどうしても我が子に強く期待してしまいますから
「ちゃんと学校に行かなければ、立派な大人になれないぞ」
「貧しい国の人々をみてみなさい。働けるだけでありがたいんだ。ちゃんと働いて、親から自立しなさい」
等々、言ってしまいがちです。
親の正論は確かに正論なのですが、実は子供の傷ついた心をさらに傷つけています。
痛い上の針なのです。
そんなことは、子どもは言われなくても解っているのです。
さらには、理解ある親であって「子供はわかっている」と知っていても、つい言ってしまいがちです。
親子とは、不思議なことにそういうものなのです。
ですから、親は最大のカウンセラーではあるのですが、決め手のカウンセラーにはなれないのです。
貴方は、「親の意見を素直に聞き入れるのは、社会に出て、親の苦労を知ってからだ」と思いませんか?
当会の勉強会に参加された方のうち、かなり多くの方に言えることは「第三者に頼ることで解決した。」ということです。
第三者に心を開いた不登校、ひきこもりのお子さんは時間はかかりますが、必ず立ち直っていきます。
第三者ならば、親vs子ではなく、人vs人ですから、客観的にお子さんを見ることができますし、上から目線でなく同じ目線でコミュニケーションをとることができます。
また、焦らずにステップバイステップに子どもを自立に導くことができます。
精神科医にかかることに対しても、その是非を冷静に判断することができます。
ですが、肝心の子どもの心を導けるEQの高い第三者を探すのは大変なことですよね。
(IQの高い方ではなく、EQの高い方というのが大切なところ)
人付き合いの苦手な親御さんならば、特に難しいことかと思います。
また、お子さんとの相性というのもあるので、どうしても何人かその候補となる方が必要になります。
そこで、当会では、そのような方々に対して、かつて不登校やひきこもりのお子さんを持っていて自立させた経験ある他の親御さんや、多数の過去の事例を経験している複数の自立支援専門家(当会をバックアップしてくれています)にお願いして、ベストなタイミングを見計らって第三者となっていただいています。
(私個人としては、決して成功者ではないけれども、その生き方が心に響くフーテンの寅さんのような方が適任者ではないかと考えています。)
・・・
さてさて、
それでは、第三者に頼っている間、親は子供に対してどうしたらよいのか?
そのことについては「勉強会でいつも感じること・・・その2」で投稿する予定です。
(BY 会長)