夜のラウンジミュージックにちょうどイイ感じである。
ホテルのスカイラウンジあたりどうでしょう?これ。
タイトルと歌詞から出てくるクリスティー。キーワードとなるミステリー。
アガサ・クリスティーから来るものなのか?!と。
アルバムレビューで音楽評論家 仲根幸夫によるこの曲への感想を思い出す。
[アルバムだから出来たかなという試みは「クリスティーの恋」で、ハイブローというかちょっとしゃれた線を行って、ジャズへの接近も予感出来る。]
シンセサイザーの音選びとベース音がオシャレに楽しく遊んでいる感じだ。
20歳を迎えた大人の世界への扉をあけた石川秀美。
落ち着いた歌唱で、どことなく菊池桃子を彷彿させる歌唱でよりコケティッシュにより艶やかに歌い上げる新境地。
初めて聴いた人なら、誰が歌っているのか分からないのではないか?というくらいである。
特にこれはこの年の夏にリリースした19thシングル:SHADOW SUMMERでの歌い込みが良い形となったと思われる。
まさにどんどん容姿がキレイになっていった当時の石川秀美と、上達する歌がともに成長を遂げるのであった。
作詞、作曲ともこの年以降にシャレが得意?な森雪之丞の歌詞フリ語呂合わせが心地よい。
また、10代とは違う20代になった大人が堪能できる世界の単語歌詞が増えているあたりも、人間としての成長の広がりを感じさせる。
この曲を収録した15thアルバム:BLANCHEにおいて、ほとんどのアレンジを担当する松下誠が統一した世界観の中での一曲なのであろう。
大人っぽさ、艶感、都会的な背景を感じさせる世界観が共通している。
松下誠については↓に記載あり。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%B8%8B%E8%AA%A0
読むほどに納得な編曲家である。
自身のHPにも、編曲クレジットに石川秀美が記載されている。
GOOD JOB!
さて、上記の音楽評論家:仲根幸夫氏の書記から、その後の先見の目があると言えよう。
石川秀美のアルバム作品の中で、7曲目付近に位置する曲というのは、前後して企画的に実験的な先鋭かつ斬新な曲が配置される事が多く、
今曲におけるような洗練された曲が多いからである。
本当によく出来ている曲で、歌詞、アレンジ、歌唱の3つが素晴らしい。
歌手としての実力者の石川秀美に大きな嘱望をもつ事となる。
個人的にもけっこう気に入ってる曲なので、ゆったりとした時などに、たまに頭の中で流れています。
そういうわけで、ちょうどいい季節を狙っての今月。
秋から冬にかけての季節感に最適な曲と思うわけで。
アルバム中1番好きな曲かもしれない・・・
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