ちょっと抑えた歌い方で石川秀美のこれまでのシングルラインナップから?!と思った曲でした。
さりげない涼やかな夏ソングであり、アレンジ・曲メロの展開など作曲家:林哲司の極みとも言える作風。
これは次の20thシングル:LOVE COMES QUICKLY~霧の都の異邦人~につなげる伏線だったのか!?と、後年分かる。
まさに石川秀美シングル史上における新境地開拓。デビュー5年目。NHK紅白歌合戦にも出場した歌手だけに新たなステージへの挑戦。
ちょうど20歳になる、等身大の大人歌手になる意気込みが詰め込まれている。
曲タイトルから、歌詞の世界観などどこかせつない女性の心内を表現するあたり、等身大の20歳になる大人の心情を綴っている。
シングルジャケットからもその志向が伺うことができる。
これまでは顔メインのジャケットだったのが、アート的なデザインのジャケットになっているからである。
また、14thアルバム:PASTICHEのリリース(1986/7/21)に先駆けての先行シングル(1986/7/9)でもあるため、販促物がオプションで付いているのもあった。
と表記したのは、自分が買った盤には付いてなかったから。おそらく部活をさぼってリリース日に購入しに行ったと思うのだが、その際にはなかったと記憶している。
が、その後何年も経ち、中古レコード屋などを見ていたら入っているのを見たことがある。現在ではネットオークションでも見かける。
なので、このポストカードはオプションとしてある盤と、ない盤があったと思われる。
アウトロがフェードアウトしていく曲なため、テレビで歌っていた際にはテレビサイズにアレンジしなおされたオケで歌っていた。
これに関して言えば、12thシングル:ミステリー・ウーマンも同様。
次回、アルバムがリリースされる際にはこれらテレビサイズの曲オケを入れてみてはどうだろうか?
テレビでこの曲を歌う秀美ちゃんはいつもよりも大人っぽく清楚な爽やかさで歌っていましたね。
若干、力を入れないで伸びやかな歌唱法に歌いづらい感じも見えてましたが、充分にこの曲の表現を披露されていた。
ビデオ:偏西風の中では1番最後に収録されており、このイメージビデオでは前述の14thアルバム:PASTICHEのイメージ表現のため、
ラストのボーナストラックとしてSHADOW SUMMERが順列されたのだと思われる。
これはどこの海だったんでしょうね?欧州めぐりしていたビデオ撮影ツアーだったはずなので、ギリシャ?
ヨーロッパの方は行った事がないのでビーチ情報はほとんど知らないのですが、さりげなく町と海が隣り合わせで伝統的な気品が感じられる点が欧州ならではのビーチの雰囲気なのではないでしょうか?この映像から観ると、そう思います。
いつか行ってみたいですね。
シングル成績においては、前作よりもランキング・売上ともに落としてしてしまい(オリコンデータ最高位:#18/30,270sales)、好評な曲の割りに成果が得られなかったのが残念である。
発売日もなんだか、珍しいキリの悪い日にちにリリースしているのも原因ではないだろうか。
さりげなく自然に爽やかな夏ソングなアレンジであるのだが、それだけにインパクトが弱い点が埋もれてしまった名曲というところであろう。
冒頭にも述べたが、この新規路線の石川秀美に違和感を感じたのも事実。
それだけに次の次の21thシングル:危ないボディ・ビートでランクは1つ上位をマークし、望んでいた石川秀美が回帰した感があった。
では、このSHADOW SUMMER~LOVE COMES QUICKLEYの新規路線が失敗だったかというと、そうでもない。
石川秀美史上における、後期の楽曲のレベルや、アルバム中の大人なMID TEMPOにおける歌唱力の上達を考えると、
こうした実験的な新しい旅立ちである志向があったからこそできたものである。
7月13日。
石川秀美ファンサイト4年目を迎えます。
また、秀美ちゃん誕生日おめでとうございます!
新しい家族が1人増えて、ますますご多幸になられた事だと思います。
祝!と幸福!がたくさんまだまだ皆に続くように、今年も素晴らしい夏を過ごしていきましょう!
21日 海の日!夏本番に入りますYO!
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