デビュー年の作詞を手がけた松本隆の再起用。乙女な世界が満開に広がります。
作曲はここでようやく名曲メロディメーカーの林哲司の登場。
この曲が収録された7thアルバム:SUMMER BREEZEがリリースされる前の11thシングル:熱風でも初起用となった。
林哲司も石川秀美陣営からのオファーを待っていたというエピソードがあるだけに、両者にとっても、また夏を得意とする石川秀美にも念願の初タッグとなったわけである。
歌詞の情景描写がいかにも松本隆作品であり、いじらしい少女の夢が描かれている。
タイトルも松田聖子の世界に通じるスウィートな世界。
1番、2番と物語が進んでいくため、聴く者を曲の世界へと濃厚に入り込ませる。
前年度では松本作品はなかったけれど、1年目での方向性と新しい方向性の融合した石川秀美の世界が表現されている。
ちょっとかわいらしいハッピーエンドな歌詞で石川秀美自身も好きそうな曲でもある。
ホーンセクションが多用され、夏のアレンジがふんだんに使われたメジャー調の明るい曲なのがとても素晴らしく、世間的には、こういう曲の感じと石川秀美のイメージが合い重なると思うのだけど・・・。
なかなかいつもマジメな秀美さんにはシリアスなマイナー調の曲が多いだけに、この手のメジャー調の曲は貴重である。
ドラムから入り、たっぷり時間を使ったイントロから、全編に歌い踊るベースの音が真夏を感じさせ良い。
2番の間の間奏がより盛り上がりを見せるホーンセクション。Bridgeでの転調から、サビに戻るあたりの盛り上がりもちょうど良い。
じっくりしっかりしたリズムとベースではあるが、涼やかなアレンジ音やコーラスが、
夏の昼下がり喫茶店でのストロベリー・シェイクの涼しく甘い爽やかさを演出している。
元気かつ、しっかりとした貫禄がでてきた堂々たる安定した歌唱力が素晴らしい。
徐々にうまくなってきていた石川秀美であるが、アイドル全盛期の1984年。デビュー3年目の力を披露している。
そして、誰もが待ち望んだ石川秀美の夏の世界。
1曲目において、曲の完成度、歌唱力ともに次の曲達への期待、楽しみ度が確実に感じられる出来栄えである。
さすがは、林哲司といったところだと思われる。
また、この曲はアルバムベスト:MARINE BLUEにもファン投票の結果収録される事となった。
こちらのアルバムではSIDE-Bの1番目に配置しており、どちらのアルバムでもオープングに相応しい曲と認識されていたのであろう。
個人的には1985年8月25日に初めて購入したアルバム:MARINE BLUEにて知った曲でもある。
石川秀美ファンサイトのアルバム曲投票のサイトにも入っているのも嬉しい限り。
このデザート曲を12月にもってこれたので、明日からのクリスマス。
クリスマスに限らなくても、次回機会がある際には♪ストロベリー・シェイクを飲んでみてはいかがでしょう?!
そして、この曲を思い出してください。
Merry X'mas 2007!
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YouTube: 石川秀美 ストロベリー・シェイク
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