石野陽子のシングル「グッバイ・ブルーサーファー」に類似。売野雅勇/芹澤廣明作品。
今回は、秀美のこの曲の方が先出(シングル:サイレンの少年~遠くで抱きしめて~)と、両シングルの知名度の違いから、そんなに語られてるのは見ない。
ベース音、アレンジを少し早回転って感じにしたら、グッバイ・ブルーサーファーって感じである。
世界観や、海辺というのも共通。違うのは石川秀美版は「冬」、石野陽子版は「夏」。
石川秀美自身が好みそうなバラード&乙女ちっくな曲。
ハツラツ元気Upテンポを得意とする石川秀美だが、意外と愛聴のはバラードが好き、と言っていたものであった。
歌うのは前述のUpテンポと言っていたのを記憶している。
なかなか、壮大で丁寧な音作りでできたこの曲。デビュー曲のシングル:妖精時代から、久々のSide-Bの本格的バラード曲。
さすがに歌唱の成長はすさまじい。
本人も気に入って歌っていたのだろう。とても情感深く歌いあげている。
高音の伸びと、中音の安定かつしっかりした歌唱で聴かせる実力をもっている。
石川秀美がもつ独特の歌い方もやや少なめで、曲に合わせた術を活かしている。
また、よく聴くと平井堅唱法のような、低音のカスレ&濁音的な音も歌っているので、また新たな一面の歌い方が発見でき斬新である。
この曲はBOX発売により、ようやくのCD化がされた曲であるため、レコード音源保持者にしろ、未保持者にとっても嬉しい一曲なのではないだろうか。
Side-Aの激しいロック調に対する形の曲としても、良いバランスがとれたEPレコードだったと思われる。
個人的にもなかなか良いと認識する曲でもある。アウトロのメロディラインが半音あがるあたり、シンプルな作りなのだけれど、季節は冬の世界観であっても、とても清々しいアレンジになってるのは、ほどよく石川秀美像に似合ってるからである。
願わくば、ドラムの音をもう少し、時代を感じさせない音にしてくれれば尚由だったのだが・・・・・
世界観の歌詞も随分と真面目で、いじらしい純粋な人物像が描かれている点が石川秀美に共通するところであろう。
厳しい冬も、この曲でロマンティックに感じ、冬の楽しみや醍醐味を味わえるとする一曲である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます