またまたムーンライダーズつながりの作詞家の登場。主に1984作品に提供。石川秀美史上では中期にあたる頃。
ロック系へと移行しつつある秀美史上の始まりはニューミュージックロックからのスタートであった。
ベスト10歌手を持続させながらも、人気の上昇は1984年秋から更に飛躍しており、今曲が収録された10thアルバム:Happeningもベスト10入という功績。
これまでの可愛らしさを売りにしたアイドル歌手から、強い女性像を描いた詩の世界が広がるように、この曲でも挑発的にタフな女性像が描かれている。
また人気だけに留まらず、石川秀美のボーカル力も一層磨かれて、水を得た魚のように各曲、独特の歌い方の確立とスピーディにもメロウにも歌いこなす実力派の石川秀美の
歌になっていく。この曲においてはデビューの時からの作曲家の小田裕一郎作品なだけに初期時代との熟練度が伺える。
それにしても随分と歌がうまくなったもんだ。艶やかな歌声でメリハリをつけた歌い方が洋楽歌手さながらのよう。
洋楽センスを持ち合わせた楽曲が多かっただけに、歌も洋楽に負けず劣らず、楽曲に負けない歌い方に大絶賛したい。
アルバム中では9曲目に位置し、前曲のタテノリなメジャー調に対し、
意外とデジタルロックなんだけど、こういうアレンジもできるんだねと感心。
夏アレンジを得意とする編曲家:入江純の技も進化してる事が伺える。
イントロから洋楽っぽいアレンジでマイナー調でかっこよくて、とても良いのだけど・・・歌メロディの弱さのためか、今ひとつノリキレナイ曲。
1985年ならではのチープなシンセサイザー音については仕方ないとしても、イントロからの期待させるメロディとベース音が流れてくるのに
歌メロが流れを妨げる。12thシングル:ミステリーウーマンくらい疾走感が欲しかった。シリアスにミステリアスな曲調なだけに、惜しい。
後、この最初の音階と技巧。どこかで似たような・・・と記憶をたどると
早見優のシングル:Stand Up。もしくは早見優のアルバム:WOW:Sunrise Bay Cruisin'。早見版はバイク音で表現。
秀美版では機械音。Janet Jacksonよりも早期に機械音を取り込んでいるわけだな。
ん?11thシングル:熱風のカラオケビデオとほぼ同じ映像。いや、あちらが後発か。
最後のシャウト部分がアルバムバージョンよりエコーが効いてる。
曲の印象から、豪州の砂丘をバギーで滑走する石川秀美。スポーツウーマンなだけに様になってます。
また、夜のヒットスタジオにても今曲のアルバム曲で出演している。
</object>
YouTube: Hidemi Ishikawa - Night Stranger [stereo] 1985
この衣装かっこいいね。動きもスピーディであるし声の伸びも良い。
近年のセレブ着こなし術のシャツの裾具合(片in片out)もセンスが良い。
アルバム曲で出演できた事は石川秀美がシングルアーチストなだけでなく、アルバム作品においても注目と実績がある証である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます