ロックテイストな曲である。ダークな感じではなく燦燦とした光ある世界観。
小田氏のメロディと入江純のさわやかアレンジだからか。
歌詞はMOONRIDERSの鈴木博文氏。シングル:熱風や、アルバム曲など1984年、1985年の石川秀美作品に登場。
けっこうスケールの大きい壮大感な感じが特徴としてあるのではないだろうか?この人の詞。
爽やかな歌詞にしてもそうだし、今曲においても、石川秀美像をとらえた世界観である。
猫顔の美しくなった石川秀美を小悪魔風に演出など、タイトルと詞の世界観の遊び=楽しみを感じる事ができる。
レコードでいうA面の爽やか路線から、こちらは後半のお色気路線。
とはいっても、まだまだ背伸びしたカワイサがある。
この曲が収録されているアルバム:ハプニングの中では、他曲がLOWなテンポ曲が多い中、タテノリ的なスパイスを効かせたノリ曲であるのと、次のメロディアス曲につなげるイイ架け橋となっている。
石川秀美のCoolでTightな歌声を存分にいかした曲なのだが、曲としてはイマイチ。
悪くはないのだが、もっとイイ作品作れるだろう!とか、もっとイイ曲歌わせてあげたら、もっと声が活きてくるのに!など、思うこと多し。
それだけに、粘い歌声と称されることがもったいない。
イントロや、間奏のE・ギターも歌謡ロック調なのだが・・・・・どうもヌルイ。
せっかくのロック調なのに。なので、特にライブで映えるとも思えれない曲なのである。
強いてあげれば、アウトロに出てくるオルガン音で、やっとこの曲の盛り上がりを感じる事ができるくらい。
ひたすら、石川秀美の歌唱力のメリハリによって、活きてきて、それが救いな曲である。
なぜ?
作曲家のこれまでの作品なんか、大ヒットやヒットばかり書き上げる力をもった人。
歌詞も、意味不明なのだが、表現したかった姿勢がわかる。アレンジもさほど悪くはない。ボーカルももちろん、多様な声色で巧みな力がある。
何度聴いても、非常にもったいない感がありまして、せっかくの素材をうまく調理できていない感があります。
季節感も曖昧な為、とくに時期的に聴きたくなるほどのものではないのも惜しい。
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