トリミングサロンでさっぱりしたマロンを抱えて帰る車中は、
少しだけ心が軽くなったようでした。
毎年マロンと一緒にお花見にきていた川沿いの道が、
いつもの年と同じように今年も満開の桜で彩られていたので、
しばし車を停め、マロンを抱っこして降りて、
夕暮れの中でそよぐ桜の風を深呼吸。
たった数日で随分軽くなってしまったマロン。
この軽さが命の頼りなさのようで切なくて、
だけど軽くても確かに腕に感じる重さは、
今、生きている証でもあるのだとも思えました。
トリマーYさんが何よりも大切だと言った『受け入れること』
今の状況の中ではとても重い言葉だったけれど、
その言葉に尽きるのかもしれません。
しばらくは夜も2時間おきに起きて鳴くマロンの介護で、
24時間気が抜けなかったのですが、
少しでも手際よく、マロンに負担をかけずにケアできるようにと、
様々なものを試しました。
失敗して無駄になったものもたくさんあったのですが、
とても便利だったものも見つけたので備忘録として…
まずは、
自分で口を開けないマロンに、
水や流動食を与えるための命綱。
ノズルのカーブがとっても使いやすくて、
カットする場所によって太さも変えられるから、
水や流動食など用途に合わせられてすごくよかった。
それからトイレシートは、
新聞紙を開いた大きさのスーパーワイド。
マロンは左半身が麻痺していたので、
左側を下にして横になり、右半身を使って旋回するように動き、
小さいシートだとすぐクシャクシャになったので、
このくらい大きいと安心。
洗って使えるトイレシートも大きいサイズ。
裏には滑り止めがついていて、
洗った後の乾きも早くて助かりました。
動き回るマロンがあちこちにぶつかってけがをしないよう、
サークルも利用しました。
仕事で長時間家を空ける時用の大きいサイズと、
病院やトリミングサロンに預ける時用の小さいサイズ。
メッシュで外が見えるとお互いに安心。
カードの請求が怖いけれど、
背に腹は代えられないのです。
赤ちゃんみたいに抱っこ大好きになってしまったマロン。
鳴いていても胸に抱くとすやすや眠るのでちょっと嬉しい。
ミカ