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3.体罰における正座のイメージ

2006-01-04 14:33:55 | お仕置きとしての正座考
 学校で体罰を受けた経験がある方もない方も「体罰」や「お仕置き」というと、どのような種類の罰を第一に思い浮かべられるでしょうか? 大抵の方は、げんこつやビンタであり、「正座」という罰を第一に挙げる方は少ないのではないでしょうか。
 それでは、学校での「正座」の罰はマイナーなのか? 茨城大学の今橋盛勝教授の「『事実上の懲戒』の実態と法理」(ジュリスト912号28頁以下、1988年刊)によれば、小学校での正座体験は30.7%、中学校では49.5%、高校では8.5%で、平均すると29.5%の人たちが正座の罰を受けていることになります。一方、正座とよく対比される「立たされる」という罰の経験は、小学校で38.9%、中学校で26.2%、高校で10.6%と、正座と比べると小学校と中学校で高い数値を表しているものの、平均すると25.2%で、正座のそれよりは低くなっています。
 一方、NHKが1985年に公立中学校教師に対して行ったアンケートでは、「立たせる」よりも「正座」を行う教師の方が多いという傾向が出ており、正座は頻繁に学校で行われている罰の一つであり、そういう意味では決してマイナーな罰とはいい切れません。
 なのに、「お仕置き=正座」とならないのは、ビンタやげんこつといった先生が実際に手をあげる罰から比べると、正座は受けるのも見るのも衝撃度はかなり低くなりますし、また、絵になりづらいからではないでしょうか? 学園を舞台にしたコミックでも、バケツを持って立たされる描写はよく出てきますが、正座させられる描写は滅多に見られません。さらに、正座の罰は単独として科されるよりも、ビンタやげんこつの「附加罰」として科される場合が多いことも原因の一つと考えられます。
 実際に数多く行われているお仕置きにもかかわらず、不当にマイナー扱いされている正座ではありますが、僕はその効果と魅力は計り知れないものがあると考えます。

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