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セコい将棋オヤジ

アフターコロナの図書館生き残り策

図書館

セコイ将棋オヤジは、4年間の図書館に勤務歴があります。
本は好きですが、それまで図書館にはほとんど興味がなかったのですが、図書館勤務をきっかけに、
本よりも図書館そのものに興味を抱き、仕事の合間を縫って、首都圏を中心に4年間で53館の図書館を見学しました。
なので結構図書館には詳しい。
図書館勤務から離れてしばらく経過していますが、今でも多少は気になります。

今回のコロナショック

図書館には限らないが、CHINA発の武漢ウィルスの流行により、社会教育施設の地位が大幅に縮小していることは明らかである。

一般的に、日頃、役に立たないモノはイザという時に役に立つものですが、図書館をはじめとする社会教育施設は、普通のサラリーマンには日頃も使わないし、イザという時にも役に立たないことが今回のコロナショックで明らかになった。
税収の大半を賄っているサラリーマンと企業から不要論が出ても仕方ない。

ただ、年金生活者を中心に多くの市民の憩いの場所であった図書館、公民館、美術館、資料館等々の社会教育施設が非常事態宣言で、軒並み閉鎖になり、現在も利用制限がかかっている。
以前のように利用できるようになるまでには相当の歳月が予想される。
必要としている人はいる。生きがいをなくしてしまっている人も多いはず。
しかし、その中でも、本というモノを通じて不特定多数の人間が最も三蜜になりやすい図書館は、武漢ウィルスの影響を最も受けやすいと言える。

全国に図書館は約4,000館。利用者だけでなく働いている人も囲碁や将棋よりも圧倒的に多い。
関係者にとって生き残りは死活問題であります。
そこで本日は、生き残り策を思い切って提案します。

これまでも公共図書館は、「来館者数の減少」「貸出点数の伸び悩み」「施設の老朽化や予算の縮小」
といった外的な要因に対応して、様々な対策をしてきました。

いくつかあげると、、、
1 指定管理者制度の導入
2 こども読書活動など若年層に向けての取組強化
3 快適な読書環境を整備するための施設改修
4 学校教育、ビジネス等との連携強化
それなりに取組をしていた図書館は来館者数や貸出点数も増えて成果が出ている。
一方、ほとんど対策をしていない図書館は、関わりたくない人が点在するだけの悲惨な状況になっている。
他の自治体の公共サービスとの大きな違いは、
自分の市の図書館が直営の古くてサービスの悪い図書館。

隣町の図書館が、指定管理者の新しいサービスの良い図書館。
だとすると、隣町の図書館を利用できる選択の自由がある。
サービスの良い図書館を提供すれば、その市の評価は上がります。
しかし一方で、票になるかどうか分からない人が利用する図書館のために、有権者に負担を強いることになる。
首長としては高度な政治判断を求められます。

これを頭に入れながら図書館職員の生き残り策を考えていかなければなりません。

ではどうすれば、良いのか?
これまでと違うアプローチで生き残り策を提案します。

ターゲットを高齢者に絞る。

 これまで多くの公共図書館は、高齢者向けのサービスを展開していませんでした。
こども室や、ヤングアダルト向けのコーナーは、昔だけでなく最新の図書館にありますが、どこの電車にもあるシルバーシートとか、高齢者向けコーナーとかほとんど見たことがありません。
 思い切って、こども室とか、学生向けの本のコーナーは閉鎖する。
授乳室や、プレイコーナー、おむつ替えのための施設も不要になります。
そして、60歳以上限定の閲覧室や、老眼の人向けの図書コーナーを設置する。
蔵書も、健康の本、病気の本、節約術など高齢者が喜びそうな本を置く。
碁盤や将棋盤、麻雀卓。電動マッサージ機や血圧計なども置いておく。
介護サービス事業者や高齢者福祉部門との連携も重要でしょう。

 高齢者にターゲットを絞るの点で良い点は、ずばり票になる点である。
人口の半分近くが高齢者になる日本では、高齢者こそがマジョリティ。
他市の図書館がいくら快適と言っても毎日遠征するような高齢者は少数派。
優れた高齢者向けの図書館向けのサービスを提供すれば地元の人に還元される。要するに票に直結する。

まとめると
対象者数が圧倒的に多いので、子供向けサービスを止めても相対的に利用は増える。
子供向けサービスと違ってさほど経費もかからない。
子供向けのサービスは他の子育て施設や他市の図書館に回せば良いので、利用者も実はあまり困らない。しかも子供はすぐ大きくなる。
それよりも高齢者向けの図書館サービスを充実させた方がはるかに市民サービス満足度につながるので票に直結する。
それに今の日本では医学の進歩で老人はなかなか死ないので、いつまでも利用してくれる。

これからの公共図書館の唯一にして最大の生き残り策。

それは

子供向けサービスを止めて高齢者サービスに特化する。

これをしないと生き残れないと考えます。
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