今日は職場で1月に開催される囲碁将棋大会の打ち合わせだった。
改めて感じるのは囲碁と将棋は別の競技。
両方を並行していく上で最も問題になるのが、
囲碁には必ず終わりがあるが、
将棋では終わらない対局もある。
ということに違いがある。
囲碁や将棋、単独で開催している分には問題がないが、
今回の大会のように、将棋と囲碁。同時に開催している場合。
囲碁は、地が確定して終わり。
という競技なので、どんな対局も1手30秒以内。
と言った縛りを設ければ、ある一定時間が経てば、
どの対局も全て終局となります。
将棋は、秒読みになっても決着が中々付かず、
千日手という同じ手順が3回繰り返されて、
先手番と後手番入れ替えて
もう一回差し直し。ということがしばしばある。
更には持将棋といって、双方の王様が相手方の陣地に移動し、
決着が付かないということもある。
いずれにしろ、30局ぐらい同時に対局すれば、
どーしても中々終わらない対局の一つや2つは出てくる。
これをどうするかと言えば、一定時間を経過した場合。
短縮して1手20秒や10秒で指す。
切れ負けと言って、持ち時間30分以内で指す。
切れたら負け。ということが、赤旗名人戦のように、
将棋と囲碁。同時に行われる大会の将棋の部で
良く採用されます。
囲碁将棋大会では将棋の対局が、
終わらないと次の囲碁の対局が出来ない。
ということがあります。
将棋と囲碁では時間に関する概念や使い方が、
全く違うため、確かにトータルでは同じ時間にはなりますが、
同時に運営している場合。どうしても将棋の方が、
遅くなってしまうことが多い。
ということで囲碁に合わせてルールが変えられる。
こうしたことが良くあります。
どっちにしても満足ゆくものではない。
もう一つ、大きな点で将棋指しには理解し難い
ハンディ戦。置き石に関する考え方である。
今回、囲碁の担当者からこれまでは、上位2名はコミ。
その他5名は各自設定した級位によるハンディ戦を、
7名全員ハンディ戦にするという提案があった。
いや、各自で設定している級位でハンディを付けられたら、
皆過小申告して、過小申告したチームが有利になる。
逆にコミで上位4名。ハンディで3名にする方が、
良いのではないか?
と言ったところ、そんな事を言う人は誰もいない。
同じ条件で戦ったら強い方が勝つに決まっているので、
負けるのが分かっている人は来なくなってしまう。
ということであった。
知り合い同士、遊びで打っている囲碁であれば、
ハンディを付けて対局をするのは良いとしても、
大会で、自己申告の級位でハンディ戦。
将棋大会では、仮に大会となれば、どんな強い方と、
対局しても基本的に平手であり、
アマチュアが参加出来るプロ棋戦でも、
プロが駒落ちでアマチュアと対局することはなく、
平手で対戦するのが当たり前である。
囲碁の場合は、プロアマ棋戦でも
アマチュア側が、先手でしかも置き石。
将棋で言えば、先手を持って、駒を落としてもらう。
全く考えられないルールである。
公式棋戦でアマチュアが勝ち上がり、藤井聡太八冠と対局しても、
アマチュアが先番で藤井聡太八冠が、
2枚落ち。ということは、あり得ない。
将棋の場合、平均すると1局あたり110手ぐらい。
囲碁は倍の200手ぐらいなので、1手あたりの
比重が大きいため、強い人でも1手間違えると、
弱いとされている人に負けてしまうことも多々ある。
手数が多く、全部の石が同じ力を持つ囲碁では、
実力の差がそのまま勝敗につながりやすい。
ということだと思うのですが、、
何故か、同じ条件ではなく。
ハンデ差を付けた上で勝負する。
僅差の優劣で勝敗を争うことが、
最も楽しめる。
これがちょっと理解し難いところであります。
同じ囲碁、将棋大会で全勝しても、
将棋の場合は、その日強かった人が勝つ。
囲碁の場合は、ハンディをもらった人が勝つ。
という結果になりがちなのです。
囲碁大会の方が参加者の多くに、
入賞のチャンスがあるとも言えます。
しかし、同時に行われる大会で、
双方、価値観が違う中。
勝負を争う。ということに
自分は違和感を改めて思った次第です。
開催する方とすれば、同じボードゲームなので、
同時に開催するのが手間がからないのは分かります。
囲碁と将棋大会
野球とサッカーの試合を
隣同士でやるようなもので、
やはり、別々に開催すべきものだと、
自分は思います。