みなさんは、どんな時に生きている喜びを感じますか? 私の場合は、いろいろとあります。
朝、食事が終わってからシャワーを浴びると全身に流れるお湯を感じながら、血流が盛んになり清々しい気持ちになっていくときに生きている喜びを感じます。だいたい15分くらいかけて、身体を完全に目覚めさせてから出かけます。
また、洗濯物を干すときに感じる爽やか感も、生きている実感を感じます。ベランダの風が心地よい時はさらに良し。キッチンシンクを掃除してキレイになったときのサッパリ感も嬉しい。
毎夕飯の時、食べ終わった後の「おいしかったぁ~」という満足感も、実に嬉しいです。毎回、本当においしく感じられることが感謝と共に幸せだと思います。
公園に行って、沢山の緑に囲まれている時にする深呼吸や、暑すぎない日差しを感じるときも、かたつむりのような不思議でかわいい生き物が一生懸命に生きているのを見るときも。
知らない人と2時間くらい様々な話をして、刺激を受けることが出来た時や、緑陰の木陰のベンチで、一人静かに昼寝する時も。
そして、極め付きは、家に帰ってソックスを上手に脱げた時ですね。ソックスを脱ぐときは、手を使いません。(>_<)
立ったまま足の指で、反対側のソックスの先を押さえ込んで足を抜いていきます。それが上手に出来た時は、例えようのないスッキリ感があります。その脱いだ靴下は、手の親指と人差し指でつまんで、洗濯機に放り込みます。(^-^)
さて、最近、「PLAN75」という映画をプライムで見ました。これはねぇ、75歳を迎えた後期高齢者は、自分の死を選択することが出来るという国家的プランの物語。つまり、自主的安楽死プランです。
75歳から申告すればもらえる、死の旅への敬老パスみたいなもんですね。
合同火葬を選択すると火葬代が無料になるそうです。それもね、健康診断書なんかもいらずに、誰でも申し込めるとのことです。えっ、健康診断書なんかはいらないのが当たり前だろう! と突っ込みたくなります。
驚いたことが二つあります。
プラン75の恐ろしい安楽死計画が、住宅金融公庫のフラット35みたいに、さりげなく描かれていたことです。それも、病気等で生きることが苦しい人たちではなく、普通に元気な人たちの安楽死です。文部省協賛の映画だったかな?
もう一つは、主演の倍賞千恵子さんが映画では78歳役でしたが、失礼ですが、シワが深すぎている姿に驚きました。本当の年齢を調べてみましたら、現在は82歳のようです。
まぁ、見ていると胸糞悪くなる映画です。ひたすら暗い映画です。
私のような変則的なソックスの脱ぎ方でも、人からとやかくは言われたくない。ましてや、死に方は人さまざまなはず。
好演の倍賞千恵子さんには悪いけれど、現代版姥捨て山の不快な映画です。ただし、ある意味、問題提起とも言えます。
いろいろと死について考えさせられる映画でした。