11月27日、姶良市加治木町ふれあいセンターにおいて教養懇話会(第93回)が開催され、今月はYさんが当番で「老いを豊かに過ごす生き方をめざして」(在宅医療の中から観えること)についてを本文A4版3枚にまとめ、参考資料として、あったらいいね!「介護保健」、「介護と保健ガイドブック」を添付して発表されましたが、Yさんの了解を得たので紹介します。
今回の発表内容は、在宅医療専門でとりくむ医師「池田忠氏」の講演を聞いてまとめられたもので、発表内容はスキャンして添付しますがその概要について紹介します。
○ 超少子高齢化社会の地域・医療・介護の姿・・・今日の日本は人口減に伴い各種制度の疲労がおき、経済力が低下し、人材不足が生じ、医療・介護にも、さまざまな問題が生じている。後期高齢者の生活の質QLO(クオリティ オフ ライフ)ということが言われる時代になり、医療的な対応が疑問視されている。特に郡部に問題がある。
○ 家で死ねないわけ・・・家族構成の変化・・一人暮らしの年寄り世帯が多くなっている。いちばん充実するであろう老後を、子や周囲の人に気遣い、自分の人生を犠牲にして施設に入所する。 住まいの変化・・昔は縁側があって、お茶を飲み、世間話ができたが、今は立派な玄関はあるが入りずらい。人付き合いの希薄化など、在宅での死が難しくなっている。
○ 人口減少は悪いことではない・・・日本の人口の推移は・・鎌倉幕府の頃800万人、江戸期3000万人、2004年がピークで1億2784万人、人口が9000万人くらいになると定常化する。人が減ったら、人とのつながりと気持ちも深まり、心が落ち着く場所ができてくる。
○ 意識の課題(QLO・・生活の質)・・・自分の生活の質を上げたいなら、子供たちに気を遣うことなく、自分の人生を決定する。病気があってもいいではないか。垂水市では「安心ノート」を作り、お年寄りに配布し記入してもらっている。
○ 日本の死因は・・・生活習慣関連の死亡数は6割を占めている。医療も、これからは、病気とつきあいながら、その人の考えている人生を支援していくべきである。
○ どこで死ぬか、どのような死に方がいいのか・・・昔は、自宅で死ぬのが多かったが、今は病院、老人ホームで死ぬ人が多くなっている。本人が決意したら、家族と話し合って、決めておくことが大切である。
○ 医療・介護の提供体制の将来像・・・これからは、病院の機能分化・役割強化と地域包括ケアシステムというのが2列並行で進む。包括ケアシステムが目指すのは、QOLである。病院間治療から地域分散型治療に変る。信頼できる自分の主治医、かかりつけ医者を持つ。
○ おしまいに(思うこと)・・・家族の絆、地域の連帯、行政とのかかわり、自己健康管理、医師とのかかわり、自分を愛し、家族を愛し、近隣・地域の人を愛し、医者や行政機関を信頼して生きていきたい。
以上が発表の概要ですが、添付した資料に詳しく掲載してありますので、クリックして確認してみてください。
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