黎明館企画展「遺跡からみる中世のかごしま(交易・居館・山城)」が2月19日~6月23日まで鹿児島県歴史資料センター黎明館で開催されていますが、私は3月6日に見てきました。
中世はヒト・モノ・文化が活発に交流した時代といわれていますが、遺跡の調査は、残された記録からは知りえなかった歴史の一面を見ることができる。企画展では県内で発見された、宋代から元、明代の貿易陶磁、国内産陶器など、時代を語る出土品が展示され、また中世遺跡が紹介されています。
第1章 ときを刻む~土師器から見る古代から中世~ ・・・ 土師器は地元で作られ、時代や地域ごとに用いられ、器の種類や形、大きさなどが変化するので遺跡の年代を知る「ものさし」の役割を果たしている。
第2章 貿易陶磁の世界~宋・元・明~ ・・・宋から明の時代、中国で生産された青磁や白磁は貴重な交易品として、所有者の権威を象徴する唐物として珍重された貿易陶磁が紹介されている。
第3章 中世の風景~霧島市大隅正八幡宮内遺跡~ ・・・ 鹿児島神宮は中世には正八幡宮とよばれ、広大な荘園を支配する有力な寺社であった。今回は大隅正八幡宮内遺跡の出土資料などが紹介されている。
第4章 発掘された中世城館・・・中世の城や館は、政治・経済活動の拠点であり、しばしば希少な貿易陶磁が出土している。また、発掘調査によって解明が進む中世の館や城が紹介されている。
今回の企画展を見て、中世にも活発な交易が行われ、所有者の権威を象徴するものとして唐物の交易の実態が分り、見に行ってよかったと思っています。
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