3月6日、アカデミー賞(作品賞)受賞作品「アルゴ」を「鹿児島ミッテ10」で見てきました。
映画は、1979年のイラン革命の最中に起こったアメリカ大使館占拠事件のときに、占拠される前に脱出した6人のアメリカ大使館員がカナダ大使公邸に匿われ、その救出のため「アルゴ」という、架空の映画をでっち上げ、6人をそのロケハンのスタッフの身分にして救出するという実話を基にした作品でした。
1979年当時の緊迫したイラン情勢の中で救出作戦に選ばれたのが偽のSF映画のロケをイランで行うという、奇想天外な作戦ですが、作戦が始まってから途中で中止命令が発令されたりして最後まで緊迫した内容の作品でした。
私が印象に残ったのは、アメリカ大使館が占拠される前に書類をシュレッダーで細かく破断した中の写真をイラン当局が子供を大勢使って復元するシーンと、その復元した写真で大使館員を探し出し、大使館員が飛行機に乗り込んだ後にジープで飛行機を追いかけるシーンには迫力がありました。
この作品がアカデミー賞(作品賞)を受賞した背景には、救出作戦にCIAが担当したことが18年間情報公開されなかったことが影響しているのではないか私は感じました。
33年前のイラン革命当時の世界情勢はソ連のアフガニスタン侵攻などもあり、緊迫したアメリカ政府の様子が感じられ、現代史を学ぶいい機会になったと思っています。
映画の中では想像の世界や架空の物語が語られますが ひょっとすると語られない現実は映画以上かも知れませんね~ またゆっくりと肩の凝らない映画をみたいものです。難しい映画はもういいです!と言う感じです。