姶良市歴史民俗資料館 秋季特別展「よみがえる古代の姶良」が10月26日~12月2日まで開催されていますが、11月28日に見てきました。
今回の特別展は「春花地区遺跡群発掘調査成果展」が主な内容ですが、その概要をパネルと発掘された資料で詳しく展示されていて、古代の姶良の実態がよく理解できるように工夫されていました。
展示は「遺跡群の位置と環境」を「春花地区遺跡群」「城ケ崎遺跡」「柳ガ遺跡」「外園遺跡」などで発掘した資料から推定される内容について説明した後に、「遺跡群の性格」「遺跡群の歴史的背景」についても解説していました。
そのほか、コーナ毎の解説書では「大隅国」「桑原郡」「薩摩国」「律令国家の交通・通信」「五畿七道」「隼人の盾」「南九州の個性的な文化」「位階と官位担当制」「遣隋使・遣唐使」「律令制の変遷」「律令制下での農民の負担」「南九州関係古代年表(7~10世紀)」「古代の墓制」などが説明されていました。
今回の特別展を見て、古代国家が統一され、統治機構が整備され、その当時も現代と同じように地位や立場によってさまざまな暮らしがあったことが理解できましたが、特に食事を再現したコーナーでは貴族と庶民の格差の大きさに驚き、現代に生まれて良かったと思いました。
春花地区遺跡群発掘調査の位置
別府川中流域の想定古代駅路
展示会場の全景(1)
展示会場の全景(2)
展示会場の全景(3)
貴族の漆器での食事(復元)
庶民の食事(復元)
※写真をくりっくすると拡大し左上に←をくりっくすると戻ります