9月30日(金)10時~、文之和尚403回法要が加治木史談主催により姶良市加治木町安国寺で開催されました。
南浦文之玄昌は、弘治元年(1555)、日向国南郷外浦にて出生、臨済宗禅僧、朱子学に秀で訓読法{文之点」を創始。島津氏に仕え外交文書を作成。薩摩「示現流」命名。鉄砲伝来の様子を記した「鉄砲記」を著す。元和元年(1620)加治木安国寺にて逝去(66歳)。安国寺の墓は「国指定文化財」。
〇文之和尚403回忌法要・・文之和尚の墓前で読経・焼香が行われた後に、安国寺に移動して本堂御位牌の前で読経・焼香が行われ、文之和尚403回忌法要が終わりました。
〇法話・・南州寺・安国寺住職 焔恵和尚
【法話の概要】・・コロナ禍で葬儀や法事が簡素化され出席する人数も少ない現状である。
しかし、1年忌・・小祥忌 2年忌・・大祥忌 7年忌・・芳香忌 と言われ、集まって故人を偲ぶだけでなく、集まった人々がその期間を無事に過ごすことができたことを喜びあう日でもあり、できるだけ多くの人が集まることが望ましい。
今回の文之和尚403回忌では20名以上の人が集まって法要ができたことは、伝統文化伝承の面からも素晴らしいことだと思っている。
〇奉納演奏:「天吹演奏と解説」・・薩摩天吹同好会 白尾國英氏 他
最初に御位牌の前で「ツツネ」という曲が演奏された後に、天吹について解説しながら「テンモチヤマ」「テンペサン」「カチヤマ」「アノヤマ」の5曲が演奏されその都度拍手が送られていました。
「天吹」は「薩摩琵琶」「示現流」と共に薩摩の伝統文化として引き継がれてきたもので、伝統文化を継承する苦労について解説の中で述べられていました。
また、100年前の文之和尚300回記念忌法要では加治木史談主催で天吹奉納演奏が行われた記事の紹介があり、伝統文化が継承されている素晴らしい事例だと感じました。
私は394回の法要に初めて参加して以来、今回が6回目の参加となりますが、厳粛な法要と法話・天吹演奏と解説を聞くことができたので参加して良かったと思っています。
会場の様子を写真で紹介し資料をスキャンして添付します。
文之和尚の墓前に集まった様子
文之和尚の墓前で読経
文之和尚の墓前で焼香(参加者全員)
安国寺の外観
本堂御位牌の前で読経
本堂御位牌の前で焼香(参加者全員)
法話開始(南州寺・安国寺住職 焔恵和尚)
法話中・・(焔恵和尚)
加治木史談会会長挨拶・・奉納演奏者の紹介
焔恵和尚の挨拶
奉納演奏者の自己紹介
本堂御位牌の前で「ツツネ」という天吹の曲を奉納演奏
天吹の解説
天吹の演奏
天吹演奏と解説の最後
お礼の言葉・・焔恵和尚
閉会あいさつ・・加治木史談会事務局長
【資料】