6月20日(月)、社団法人 姶良伊佐法人会 設立30周年記念講演会が講師に「金美齢氏」を迎えて「日本再生への提言」の表題で姶良市民会館(加音ホール)で開催されました。
開会の挨拶で副会長より仙台七夕まつりに参加して東日本を応援するため「復興の願いを短冊に込めて姶良の心を東北へ」の呼びかけと義援金への協力のお願いがあり、その後、講師のプロフィール紹介がありました。
金美齢氏は1934年台湾にて出生。59年留学生として来日し、71年早稲田大学大学院博士課程終了。ケンブリッジ大学客員研究員などを経てJET日本語学校校長を務め、現在は理事長。評論家としてテレビを始め、新聞、雑誌などの各種メヂアでさまざまな提言を行っていると紹介されました。
講師からは最初に福岡に泊まって九州新幹線を利用した経緯と鹿児島県出身者と仕事を共にして鹿児島が大好きになった経緯などの話があった後に、「日本再生の提言」は震災の4年前から行っているものであること、留学中に台湾独立運動の支援に関わったため帰国できなくなり日本で生活するようになった体験から日本の再生を強く願っているとの思いを話されました。
「日本再生の提言」としてさまざまな話をされましたが、私が印象に残ったのは最近の日本人はエゴイスチックになっているので、キーワドは「メードインジャパン」に回帰せよとの言葉でした。
愛情を持って仕事をし日本の伝統文化を大切にして勤勉に働き、税金をきちんと納める日本人が日本を支えていることを自覚して、子供の教育は愛情を持って厳しくし、困難に立ち向かう気力と忍耐力を持った人を育てる努力が大切である。
台湾は50年間日本が統治した経緯があるが、その時の日本人は教育、文化、施設など台湾の将来に役立つ行動を行ったため、今回の東日本大震災では台湾から多くの義援金が寄せられ日本人が信頼されていて昔の日本精神に学ぶ伝統がある。
現在の日本はニート、引きこもり、生活保護世帯の増加など社会問題が多くなっているが、その原点は子供に対して体験を通して養われる忍耐力、気力、働く喜びなどを教育してこなかった親の責任も大きいので、日本の伝統文化を見直して継承する努力が大切である。
今回の講話を通して日本の伝統文化を次世代に引き継ぐことが私達の役割であることを改めて感じたので今後、努力したいと思っています。
講演会の全景(観客席は満員でした)
金美齢氏の講演中の表情
講演を終わって「かじきまんじゅう」をプレゼントされ観客に挨拶
孟宗竹を使用した復興支援募金箱