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教養懇話会(75回)「薩摩の郷中教育について」・・・・姶良市ふれあいセンター

2013-02-07 21:05:08 | 教養懇話会

2月7日、姶良市加治木町ふれあいセンターにおいて教養懇話会(75回)が開催され、今月はYさんが当番で「薩摩の郷中教育ついて」発表されましたが、Yさんの了解を得たので紹介します。

Yさんが、このテーマを選んだ理由は、郷中教育について関心を持っていて、いつか勉強してみようと思っていたので、今回のテーマに選んだとのことですが、A4版3枚にまとめ、資料3枚と共に発表されましたので、その概要を紹介します。

郷中教育は薩摩藩時代に武士階級の青少年たちが、各郷を単位として、それぞれの学習団体をくみ、特別の建物も、教師も、補助を受けることもなく、青少年たちが自発的・継続的に小さなグループ学習をして、薩摩武士としての人間づくりをしてきたもので、この郷中教育が知育・徳育・体育の三つを合わせて活動してきた点は今日の学校教育に近いともいえる。

歴史的には1590年代から明治維新まで270余年、一貫して伝統を伸ばしてきたことになるが、この郷中教育を作る基礎になったのが、「いろは歌」・・・島津忠良(日新公)(1545年作成)「二才咄格式条目」・・・新納忠元(1596年作成)、「出水兵児修養掟」・・・山田昌巌(1628~1656年出水郷地頭作成)の3つの掟などである。

郷中教育の中で特に下加治屋町郷75戸の郷中で育った人々の中に、西郷隆盛・大久保利通・大山巌・西郷従道・東郷平八郎などが最も著名である。

郷中教育のバックボーンになるのは①人としての生き方(道徳の規範)②学ぶことの大切さ(能力や理解度に応じた学習で学力を)③心身の鍛錬をとおして山坂達者を(気力・体力の向上)④忠孝のすすめ方(国や社会の一員として心掛けるべきことや親への感謝と世代を継ぐ働き)など、知・徳・体の実践化を異年齢集団の中で実践してきた。

いつの世にも、子どもが育つのには・基本的躾や態度・責任感・連帯感を培うことが大事であることを強く感じた。

以上が発表の概要ですが、今日の教育にも役立つ内容が多く含まれていたので紹介しました。

※写真をクリックすると拡大し2回クリックすると更に拡大します。左上の←をクリックすると戻ります

   

  

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