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第16回 東本願寺公開講演会「明治維新150年を問う」(2018)・・・大谷会館ホール(鹿児島別院内)

2018-09-02 10:30:57 | 日記

9月1日〔土)14時~大谷会館ホール(東本願寺鹿児島別院内)において、講師に高橋哲哉氏(東京大学大学院教授)を招いて、第16回 東本願寺公開講演会「明治維新150年を問う」が開催されました。

東本願寺鹿児島別院輪番より講師の紹介と講演会の主旨などについて話があった後に講師が登場して自己紹介の後に、テーマ「明治維新150年を問う」について、明治維新の負の側面を中心に講演が行われたので、その一部を紹介します。

〇毎日新聞の記事から・・●明治維新と琉球処分の流れ ●維新半世紀ごとの首相と記念行事(50年・・寺内正毅  100年・・佐藤栄作 150年・・安倍晋三・・明治時代に活躍した人物の紹介他(資料1~2)・・※3名とも山口県出身

〇明治維新という過ち(原田伊織著)の紹介・・●首里城の正門の写真、若松城天守閣の写真・・●薩摩島津氏の琉球侵略 ●島津氏の琉球統治・・掟(15条)(資料3~8)

〇日毒(八重洋一郎詩集)の紹介・・「紙綴(かみつづり)」「日毒」「手文庫」の3編の詩を紹介(資料9~12)

〇安倍内閣メルマガ3号(06/10/26)から・・教育再生・・吉田松陰の留魂録(りゅうこんろく)の紹介・・【講師の見解】明治維新以降に海外侵略等を行った根底に吉田松陰留魂録などの影響があったと考えている。(資料13~14)

〇人類館事件(1903年)・・第5回内国勧業博覧会の余興として日本統治下にあった人々を集めて見世物のように紹介した事件(当時の琉球も含まれていた)・・当時の第8代沖縄県知事は鹿児島県出身の楢原繁で「琉球王」の異名をとった。(資料15~16)

〇毎日新聞(2016年12月2日)の記事から・・「土人発言」巡る安倍政権の見解・・差別とは断定できない。(資料17~18)

〇韓国併合と朝鮮総督府の設置、総督に寺内正毅・・朝鮮総督は天皇の直属・・寺内正毅氏は明治維新50年当時の首相(資料19~22)

〇万歳の交響楽(曉島 敏 著)・・戦死者の神霊に奉る文・・当時の仏教界が戦死者に対する慰霊についてどのように考えていたかを表した文章の紹介(資料23~26)

〇明治維新と宗教・・明治になって宗教の自由は規則の範囲で認められた・・江戸時代は鹿児島と人吉では浄土真宗は弾圧の対象で、かくれ念仏として伝えられてきたが、イベリア半島のスペイン・ポルトガルでは,イスラムの支配からカトリックの支配に代わった段階でユダヤ教が弾圧され、かくれ念仏のような状態にあった。

〇質疑応答・・講演が終わった後に質疑応答がありましたので一部を紹介します・・●明治維新で薩摩が力を持った背景・・琉球支配もその一端と考えている。●革命と維新の違い・・「革命」は国民が主権者(共和制)になる。「維新」は王政復古・・天皇が主権者で国民は天皇の臣民の関係となる。

今回の講演は明治150年の負の部分を弱者の立場からは話をされましたが、私達が学んだ歴史は勝者側から書かれたものがほとんどであり、今回のように弱者側から見た歴史を学ぶ機会はほとんどなかったので、今後の参考にしたいと思っています。

会場の様子を写真で紹介し、資料をスキャンして添付します。

開会前の会場全景

開会前の舞台

東本願寺鹿児島別院輪番の挨拶

講師の挨拶及び自己紹介

講演中の講師

講演を終わって

質問がないか問いかけをする司会者

会場から質問する参加者

回答する講師

閉会の挨拶

※写真をクリックすると拡大し左上の←をクリックすると戻ります

        

       

        

 

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1 コメント

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Unknown (藤井)
2018-09-03 09:17:23
歴史は勝者によって創られると言われていますが、今の中国、韓国をみても、国威発揚に都合の悪い負の部分は、無かったことにされていますね。わが国も例外ではなく、西南戦争で賊軍の西郷隆盛が後に復権した例は、極めて珍しいと言えますね。戦後の占領政策で、明治以降の日本の軍隊、教育勅語、一部の文化伝統が極端に否定されましたが、現在その揺れ戻しが生じている状況とも言えますね。有難うございました。
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