6月4日(土)、鹿児島市に出かけたついでに、ミッテ10で上映されている映画「殿、利息でござる!」を見てきました。この映画を見ようと思った理由は、新聞であらすじを見て、良さそうだと思ったからです。
原作は「武士の家計簿」の著者、磯田道史著「無私の日本人」の中の「穀田屋十三郎」を映画化したもの。
舞台は、江戸中期の仙台藩領内の宿場町の吉田宿での物語で、仙台藩の宿場町では物資輸送を行う「伝馬役」が役目として課されており、通常は藩より助成金が支給されているが、吉田宿は藩の直轄領でないため、助成金が支給されていない。このため、「伝馬役」の費用は吉岡宿の住人が負担し、町は困窮し、破産者や夜逃げ者が相次ぐありさまであった。
この有様に、造り酒屋の当主、「穀田屋十三郎」は代官に訴状を渡そうとするが、京都から帰って来た茶師、菅原屋篤平に危ないからと止めれて、その後偶然に会った場所で相談した結果、吉田宿の有志がお金を出し合って、藩に貸して利息をとり、吉田宿の窮状を救う奇策を考えて、有志に相談する。・・・
様々な困難な出来事を克服して、千両を集め、藩に貸して、毎年利息の百両で吉田宿が困窮から立ち直るまでの実話。・・江戸時代の身分制度が厳しい中で、智恵と勇気と無私の気持ちが藩を動かすまでの話や、父の志を引き継ぎ、破産寸前まで私財を投入する家など、当時の人達が子孫のために吉田宿を無私の気持ちで救おうとする気概に感動したので、今後の生き方の参考にしたいと思っています。
看板を写真に撮ってきたので添付します。