宗祖親鸞聖人「報恩講」が11月15日~18日まで東本願寺鹿児島別院で開催されていますが、私は16日10時から出席しました。
読経、輪番さんより挨拶の後に講師の紹介があり、演題「念仏者は無碍の一道なり」、講師「真城 義磨」氏(四国教区 善昭寺住職 前大谷中高等学校校長)による法話がありました。
法話の概要はキリスト教では神と人間との関係では500年前にルネッサンスが始まる前までは神の教えを教会を通して守ってきたが、ルネッサンス以降は人間が主役になり、経済と科学技術が発展した。しかし人間の欲望には限りがなくなり、いろいろな問題が起こってきている。
現代社会は成果が求められるようになり、成果をあげられない人は価値が無いような風潮になってきていて、お互いに足の引っ張り合いで、人間関係が損なわれている。
仏法の世界では、「その人の存在を否定してはならない」との考えなので、成果があげられない人や能力が劣っている人なども含めて、人間を尊重するような教えになっているので、皆がこの教えを実践すれば、人を攻めたり、いじめたりする問題もなくなり、住みよい社会になるとの話でした。
法話の後に、親鸞聖人の遺徳を偲び、聖人在世の時分と同様な食事を皆でいただく「報恩講 おとき」が出され、感謝の言葉を述べていただきましたが、門徒でありながら、お寺との縁があまり無かった私でしたが、今回教えに触れる機会ができて良かったと思っています。
法話が始まる前の東本願寺鹿児島別院
「報恩講 おとき」が行われた大谷会館
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