9月25日放送の【BS1スペシャル「廃墟になったマイホーム~中国≪鬼城≫住民の闘い」を録画して9月29日に見ました。
中国の≪鬼城≫についてはユーチューブではよく見ていますが、廃墟になった理由は、今回の放送を見て理解することができました。
〇中国では土地は国有で、地方政府が土地の使用権(70年間)を開発業者に販売し、開発業者は銀行などから融資を受けてマンションを建設する。
中国では建物の価格は毎年上昇するので、購入者は早く手に入れようと、建設途中の物件に代金を支払い契約するが、資金力の弱い業者は倒産して、支払代金は返済されず、建設が止まった建物は≪鬼城≫として放置される。その数は建設されるマンションの2%もあると言われている。
〇今回の放送では湖北省武漢市の「江南世家」というマンションを購入した住民が団結して地方政府と交渉した様子などが放送されているが、地方政府は土地の使用権の販売が大きな収入源で開発業者との癒着などもあり、住民側の要望にそった解決は困難な状況が多いようである。
今回は住民の一人の自殺騒ぎがあり、地方政府が重い腰をあげて、国営企業に残りの工事を請け負わせて解決に向かっているが、大部分は放置された状態になって、立場の弱い住民の泣き寝入りが多い実態のようである。
※放送された画面の一部を写真に撮って紹介します。
タイトル
建設が中断したマンション・・鬼城
再開発で立ち退いた家の代わりに、江南世家のマンション3戸をもらう契約をした住民(2戸を賃貸しにして収入とする計画であった)
裁判の結果は勝訴したが違約金の支払いなし
江南世家のマンション購入契約をして支払いが終わった住民が陳情に
陳情の結果を語る様子
陳情しても結果が出ないので座り込みしている住民
座り込みで逮捕された経験を話す住民代表
抗議のため屋上から飛び降り自殺をしようとする住民
地方政府の役人がようやく対応している様子
地方政府から派遣された弁護士が調査結果を話している様子
地方政府から派遣された弁護士が調査結果を話している様子
知人に騙されて途方にくれている住民
別の地区の建設が中断しているマンション・・鬼城
契約金を支払った建設中断のマンション(鬼城)に住んでいる住民