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イワンのばか

2014年11月11日 | 読書で不思議道
イワンのばか

トルストイ著



「イワンのばか」って原題はめっちゃ長いのですね

「イワンのばかとそのふたりの兄、軍人セミョーンとたいこ腹のタラスと、口のきけない妹マラーニアと、大悪魔と三匹のちび悪魔の話」

・・・って登場人物みんな並べちゃってるやんか。


今まで唯一読んだことのあるトルストイのお話がこれでした。
すっごく大好きだったのを覚えてます。


今回トルストイを読もう!と思い立ったのは
昔好きだった「イワンのばか」ってどんなお話だっけ?って思ったのがきっかけです。
細かいお話の展開はもう忘れちゃってました。


たしかイワンは王様になるんだけど、それでも畑を耕しにいくんだったよなぁ・・
「働く王様」ってところにとっても感心して好きになったお話だったな。

さぁ久しぶりに読んでみるとやっぱり好きだな。このお話。

人間は手をつかって働くものだと思っているイワンは王様になってもやっぱり畑に行く。
そんなイワンに大悪魔が「頭を使った方がもっと儲かる」といい
「頭をつかって働く方法」を披露することに。

ラストのここ笑える。

大悪魔はやぐらの上から一生懸命演説するけどそもそも「頭を使う」の意味が通じていないし。
聴衆は頭を手のように動かして働くのだと思っている。
大悪魔が疲れ果ててフラフラと頭を柱にぶつけたところ
「やっと頭を使い始めたぞ~」
なんていって観ている。
結局聴衆は
「あんな使い方をしたら頭が割れてしまうからやっぱり手を使う方がいい」という始末。


平和な国だな。


このお話は100年位前に書かれたもの。
時代は変わって今や「頭をつかって稼ぐ」ことのほうが多い。
最近、農業や手仕事が流行っているのはそれが自然な人間の姿なのかなって思います。

イワンはそんな真理を体現しているのでしょうね。












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