ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 17ページ目 若手天才ソムリエシュヴァリエ来日 

2011-12-24 20:26:21 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【17ページ】


 ルヴォル大使は、彼が何を示唆しているのか一瞬戸惑ったが、すぐに悟った。

「そうか! 私が、ヴィンテージを聞く前に、和さんはすでに05と答えていたのだ!」


 その時、パーティールームのドアがノックと共に開き、料理とワインが運ばれて来た。

「料理とワインの用意ができたようです。」

ルヴォル大使は二人に言った。

「今日は、立食のワイン会なので、料理はオードブル形式にしています。」

テーブルに料理が並べ終わると、シェフが料理の説明をした。

「こちらが神戸牛のローストビーフのトリュフのホースラディッシュ添えです。」

「合わせるワインとして、神戸ワイン カベルネ・ソーヴィニヨンを用意しています。」

大使の専属ソムリエのラプリュイが補足した。

「こちらは、4種のペパーの明石鯛のカルパッチョです。」

「ワインは、神戸ワインリースリングを用意しています。」

「これらの料理とワインは私の為に?」和音は、ルヴォル大使に訊ねた。

「和さんの地元の料理とワインを準備させました。」

「ありがとうございます。」 

「そしてこちらは、カキフライのトマトとトリュフのタルタルソース添えです。」

「ワインは、神戸ワインシャルドネです。」

「すると牡蠣も兵庫産ですか?」

「ええ、赤穂産のおいしい牡蠣を取り寄せさせました。」


 「こちらのテリーヌは、フォアグラでつくっています。」


※4種のペパーとは、グリーンペパー、ブラックペパー、ホワイトペパー、

 ピンクペパーの4種です。ピンクペパーはコショーの仲間ではありません。