日野川を遡ると支流である法勝寺川に出る。その土手を車で走っていると心に引っかかる光景を見つけた。
車をUターンさせカメラを片手に近づいてみた。橋の向こうの森を超えると小さな集落がある。
橋の無効は草が生い茂り、森の中まで行けるかどうか分からない。
橋の上から川を見た。子供の頃の流れが法勝寺川にはあった。日野川もこのような流量であった。
草のなくなった川岸より釣り糸を垂れて一日中過ごしていた記憶が蘇ってきた。
釣竿は川岸に生えている細い笹のような竹であった。先端に釣り糸を結び、浮きをつけ、餌はミミズであった。
鯉などは殆どかからず、鮒が時々、鯏(ウグイ)が一番釣れた。
何が楽しくて一日釣りをしていたのか思い出せない。しかし、絶えずワクワクした気持ちの高まりを感じていた。その日に大きな収穫がなくても明日は必ず釣れるという夢があった。
写真を撮りながら川の流れを見ていて気持ちが穏やかになっていくのを感じた。
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