今、自衛隊の在り方を問う!

急ピッチで進行する南西シフト態勢、巡航ミサイルなどの導入、際限なく拡大する軍事費、そして、隊内で吹き荒れるパワハラ……

世界を覆う戦争に抗し、今こそ、すべての戦争を否定し、憲法第9条を堅持するために「生命権」を主張しよう!

2025年01月04日 | 政治・沖縄・日米共同作戦


――沖縄には「命どぅ宝」という、古くからあるすばらしい言葉がある。これは沖縄戦という凄まじい犠牲を強いられた人々が、心の底から血肉化した真理だ。

 今、ウクライナー欧州戦争、バレスチナーイスラエルー中東戦争、そして「台湾海峡有事」による対中国との戦争が叫ばれ始めているこの時、私たちは、戦後平和憲法の成立時に立ち返り、全ての戦争を否定する「生命権」(殺すな、殺されるな)を主張すべきだ。まさしく沖縄の「命どぅ宝」思想を、国際法として表現するのが、この「生命権」という主張である。
 日本国憲法は、その制定時に「平和的生存権」(前文)を明記し「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」(第13条)を定めているが、この憲法を発展させたのが世界人権宣言・国際人権規約などの国際法などが定める「生命権」だ。

 この「生命権」により、全ての世界市民は「一切の戦争に動員されず、人を殺さず、殺されない権利」がある。

「生命権はもろもろの人権の中でも最優位にある人権である」(憲法学者・山内敏弘)

「基本的人権としての生命権の再定位」(最新論文)
 https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/bdyview.do?bodyid=TD32136802&elmid=Body&fname=hou_53_02_002.pdf&loginflg=on&once=true&fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTAAAR2rXSgRvm_ljNFUw1r6Gihi-V0H5JmG09OGwog8cSBsfD1dDTF9ZwfcFKo_aem_ENH97VFF_XgyycJW3egGGQ

「生命権―人間の生命は、基本法秩序の中において最高の価値である。すなわち、それは人間の尊厳のvital (核心的)な基礎であり、他のすべての基本権の前提」(法学者・生田 勝義)

https://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/16-1/004ikutakatsuyoshi.pdf?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTAAAR3tnKaOANPb44B39qx4I8jcKLPptCKZ5GwJLaOsiizBrlmbHQQHb3lRVNo_aem_C0X98ZGSb_BSdcocNjz8aA

 万々が一、世界市民は、他国から攻められた場合、[非武装]実力抵抗闘争を駆使する(その一環としての「無防備都市宣言」[ジュネーブ諸条約追加第1議定書第59条]を実施)。

 それは、侵略占領軍に対する市民の不服従、非協力に始まり、ボイコット、ストライキ、サボタージュ、行政的経済的非協力、デモ、座り込み、そして、もっとも有効な占領軍兵士らへの呼びかけなど、あらゆる方法での抵抗を行うが、これは武装的抵抗よりもはるかに犠牲が少ないことが証明されている(ジーン・シャープ著『市民力による防衛』)

 この国際的な「生命権」の主張、保障(それに基づくアジア的には「琉球列島非武装地帯化」)こそ、迫り来るヨーロッパ――アジア太平洋への戦争を回避する、唯一の、最後の方法である!
 今、ヨーロッパから中東、そしてアジア太平洋に至って、戦争の危機ー第3次世界戦争の危機が広がりつつある。

 この危機を根源から打開する道は、世界中の民衆・市民が、「生命権」(命どぅ宝)を誇り高く主張し、実践することだ!

●参考資料
*世界人権宣言・第3条「すべて人は、生命、自由及び身体の安全に対する権利を有する。」(1948年発効)

*国際人権規約・第6条【生命に対する権利】
「すべての人間は、生命に対する固有の権利を有する。この権利は、法律によって保護される。何人も、恣意的にその生命を奪われない。」
(1976年発効)

*欧州人権規約・第2条(生命に対する権利)
「すべての者の生命に対する権利は、法律によって保護される、何人も、故意にその生命を奪われない。」
(1953年発効)

*日本国憲法・第13条「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」

・この投稿は、2022/8/15、「Note」投稿した文章を若干修正した。
 原文 https://note.com/makoto03/n/n2f52e07b0698


・2024/12/31、琉球新報社説「2024年を振り返る 今こそ「命どぅ宝」を誓う」
 「沖縄の最も大切な命題は「命どぅ宝」である。そのために軍事力によらない「人間の安全保障」を訴え続けてきた。この1年を振り返ると、その実現はさらに遠のいていると言わざるを得ない。今こそ「命どぅ宝」を誓いたい。……」(以下略)
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-3822198.html


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 電子ブック版『金門島 戦跡ガ... | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

政治・沖縄・日米共同作戦」カテゴリの最新記事