今、自衛隊の在り方を問う!

急ピッチで進行する南西シフト態勢、巡航ミサイルなどの導入、際限なく拡大する軍事費、そして、隊内で吹き荒れるパワハラ……

南西シフト態勢の下、先島諸島とともに急ピッチで要塞化が進む、種子島ー馬毛島(続き)

2018年09月13日 | 自衛隊南西シフト

*今、先島諸島ー沖縄島とともに、この奄美ー種子島―薩南諸島の軍事要塞化が、恐るべき勢いで進んでいるが、この重要事態をマスメディアは一切報道しない!
(拙著『自衛隊の南西シフト―戦慄の対中国・日米共同作戦の実態』第5章の一部を公開)
・種子島での防衛省説明会資料、防衛省サイトの馬毛島関連資料を掲載
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784907127251
#自衛隊 #南西シフト #沖縄 #宮古島 #石垣島 #奄美大島

図は、種子島における防衛省説明会資料から





第5章 南西シフトの訓練――事前集積拠点・馬毛島――島嶼上陸演習場・米軍FCLP訓練場 

 南西シフトのもう一つの展開拠点

 種子島の西12キロの沖合に浮かぶ、無人島の馬毛島――。ここには滑走路が南北に1本(約4千メートル)、東西に1本(約2千㍍)と十字を切るように造られている。
 馬毛島は、岩国基地に所属する米空母艦載機のFCLP(空母艦載機着陸訓練)、いわゆる、「タッチ&ゴー」の訓練予定地としては知られているが、自衛隊の事前集積拠点・「島嶼防衛戦」の上陸訓練地として予定されていることは、全く知らされていない。

 事実、昨年、この島の現状をリポートした東京新聞でさえ、自衛隊による使用については、意図的なのか一行も触れていない。
 なぜ、意図的と断言せざるを得ないのか? 馬毛島に予定される自衛隊の運用については、何年も前から防衛省がホームページで公開しているからだ。同省のサイトで「国を守る」と検索してみよう(次頁)。すると、9頁にものぼる馬毛島の、自衛隊による運用が紹介されている。
 「他の地域から南西地域への展開訓練施設、 大規模災害・島嶼部攻撃等に際しては、人員・装備の集結・展開拠点として活用、 島嶼部への上陸・対処訓練施設」(3頁)と。

 前頁資料にその運用方法を掲載しているが、「大規模災害」は単なる口実だ。つまり、この島は、南西シフト態勢の事前集積拠点であるばかりか、「島嶼防衛戦」の上陸・対処を兼ねた訓練施設として、多用途の活用が目論まれている。
 最新の報道では、ここに空自のF15、海自のP3C、そして、今後の配備予定のF35B(ヘリ空母「いずも」改修による本格空母への搭載)などの「南西拠点基地」を造ることも発表されている。文字通りの「要塞島」だ。

*防衛省の種子島における説明会資料(2011年発行)
http://www.city.nishinoomote.lg.jp/material/files/group/9/88705920.pdf

*防衛省サイト「国を守る」(種子島の基地化・2012年)
http://www.mod.go.jp/j/approach/zaibeigun/saihen/pdf/kuniwo_mamoru.pdf

*馬毛島のFCLP(Field-Carrier Landing Practice:空母艦載機着陸訓練)基地化を報じる東京新聞、しかし、自衛隊の基地化については一言も触れない!





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