基本的に外で働くのが好きではない妻が、仕事を五年前から手伝ってくれている。ひたすら会社を立ち直らそうと手伝ってくれている。ありがたい。感謝感謝。どうにかしなければ。妻や母や子供たちのために。
私は、親不孝だと思う。父親は他界してもういない。母親が、実家で一人暮らしをしている。妹と二人兄妹だが、妹は遠くに嫁いでいるのでそうそう帰って来れない。すぐ近くに住んでいるのに、めったに顔を出さない。電話もほとんどしない。だけれども、お金に困った時だけ、借りに行く。そんな私だけれども、母はやさしい。小言は言われるけれど、やさしい。無償の愛とはこうゆことなのだろう。でも、そんな母にもう借りることはできない。年老いた母のお金も私が使い果たしてしまった。なんということだろう。